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28 Nov 2013 15:28

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日本アニメの学校、アフリカで初設立 来秋、ナイジェリアに

産経新聞 11月24日(日)7時55分配信

 日本独自のモノやサービスを海外に売り出す「クール・ジャパン戦略」が進む中、有名な日本人監督らがアニメーションの制作技術を教える専門学校が、来年秋にもアフリカのナイジェリアに開校する。手がけるのは日本の商社で、運営に日本人が関わるアニメ学校はアフリカで初めて。同社は、年内にも日本アニメの24時間無料放映も始める予定で、ナイジェリアを皮切りに日本アニメのアフリカ普及を目指す。

 仕掛けるのは、貿易商社「太陽インダストリーアフリカ」(東京、伊藤政則社長)。具体的には、ナイジェリアの経済都市、ラゴスにある民放テレビ局が2014年10月に開設する放送学校にアニメのコースを設け、カリキュラムや教材作りを共同で行う。生徒は当初20〜30人をめどに集める予定だ。

 講師にはアニメ映画「名探偵コナン」シリーズの静野孔文監督ら日本のアニメ関係者10〜15人を招く。教材は英語で作るが、「ベタ塗り」といった専門用語は日本語のまま。日本から輸出するアニメの吹き替えをできるように声優養成コースも設ける。

 また、同社は同じテレビ局と協力し、日本アニメを24時間、無料放映する専用チャンネルを立ち上げる。約100タイトルの提供が決まっており、「鉄腕アトム」などストーリーが簡単な作品から放映する。無料放映はルワンダで来春、カメルーンとコンゴ民主共和国でも来秋始める予定だ。

 伊藤社長は、日本アニメの高い制作技術を「輸出品」としていかすと同時に専門用語に日本語を使うことで「『アニメは日本文化』という意識を植え付けたい」と話している。

最終更新:11月24日(日)8時17分

産経新聞

 
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