日本はかつて何度も東南アジアを裏切っている―中国軍機関紙
XINHUA.JP 11月26日(火)6時54分配信
中国人民解放軍の機関紙・解放軍報は24日、「日本はかつて何度も東南アジアを裏切った」と題した記事を掲載した。
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安倍首相は就任からわずか1年足らずでASEAN(東南アジア諸国連合)加盟10カ国すべてを訪問し、前代未聞の“熱意”を示している。国際世論はこうした行動の目的について、「ASEAN諸国の支持を勝ち取り、中国を包囲して、米国に『二心のない』ことを示し、日米同盟を強化するため」だとみているようだ。
“ASEANの抱き込み”は安倍首相が叫び続けている「中国脅威論」に対応した措置とみられる。安倍首相は就任後、北東アジア外交の秩序を乱し、暗黒の状態に陥れた。中国や韓国との島しょ争いでは平和的解決を頑として求めず、挑発的行為を繰り返し、頻繁にもめ事を起こしている。
日本とASEANの間には多くの歴史遺留問題が存在する。ASEANの複数の国は日本の侵略を受けたことがあり、日本の「戦争の前科」や悔い改めようとしない姿勢にいまだに恐怖を感じている。第2次大戦後、日本の東南アジアへの戦争賠償は明らかに誠意を欠くものだった。日本政府は「経済協力」「対外援助」を名目として賠償金を支払い、問題をうやむやにし、罪から逃れてきた。しかも、かなり「施し」色を強調したものだった。
日本が東南アジア各国で空港や道路を造ったのはすべて自国の国際社会における影響力を拡大させるためだ。だが、自身の利益が危うくなると、日本は何の迷いもなく“友人”を裏切ることができる。1990年代、日本は経済復興の一環として東南アジアに巨額の融資を行い、大規模な経済バブルを生み出した。ところが、1997年のアジア金融危機の際は、早急に身を引くために一切を構わず資金を撤収し、危機を一層加速させ、東南アジアに重大な損失をもたらした。
かつての日本の行動を東南アジアの人々がすぐに忘れるわけがない。今年7月、安倍首相がフィリピンを訪問した際、想定外の事件に遭遇した。フィリピンの女性保護団体と元慰安婦が大統領官邸付近で抗議行動を展開し、日本政府に「慰安婦問題」できちんと謝罪し、賠償するよう求めたのである。
第1次安倍内閣の発足時には中国を最初の外遊先に選び、中日関係の改善への積極姿勢をアピールした。だが、今日は声高に「積極的平和主義」を叫びながら、「中国脅威論」を振りかざし、「二枚舌」ぶりを遺憾なく発揮している。ASEAN諸国は内心分かっているはずだ。このような“友人”と付き合ってもその見せかけの姿に振り回されるだけだということを。
(編集翻訳 小豆沢紀子)
最終更新:11月26日(火)6時54分
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