2012-02-21
SMC PENTAX-DAL 18-55mm F3.5-5.6AL ズームレンズの分解・組み立て (part-2)
分解手順は SMC PENTAX-DAL 18-55mm F3.5-5.6AL ズームレンズの分解・組み立て (part-1) を参照してください。
組み立て手順(その1)
17 最前部のレンズユニットに鏡筒を組立てておきます。
18 下記写真1枚目に示すレンズユニットの楊子で示した部分が、2枚目の写真の鏡筒内部にある斜めの突起(楊子の先で示した部分)にかみ合う仕組みである事を理解しておいてください。なおかつそのかみ合う部分は2カ所あって、鏡筒を回す事でレンズユニットの絞り部分が前後移動する仕組みになっていることも理解しておいてください。
19 写真に示す2つの鏡筒を、それぞれのマークが写真の位置(左側の鏡筒が一番飛び出した位置)になるように組立てます。
20 ステップ18で組んだ鏡筒に最内側の鏡筒を挿入します。
下記1枚目の写真で示した外側鏡筒の突起部に、2枚目の写真に示す新たに挿入する鏡筒の凹みがかみ合うように組み立てます。
ちなみに下記写真1枚目の状態は正しくかみ合っていない状態ですので御注意ください。
21 写真のように突起部が正しくかみ合っている事を確認します。
また組み合わせた3つの鏡筒のマークが一直線に並んでいるかも合わせて確認します。
22 レンズユニットの写真部分に長さ5cm、幅3mmぐらいに切ったセロテープを貼付けます。なおこのセロテープは後で引っ張って簡単に外れるように接着面はわずかなエリアだけにしておきます。
ステップ24でこのレンズユニットを鏡筒内部に挿入する時は前後に稼働する絞りユニットが写真のように最も後ろよりの位置にする必要があり、このセロテープで絞りユニットを後ろ側に引っ張るために使用します。
23 下記写真1枚目に示す鏡筒内部の突起先端が写真2枚目のように見えなくなる位置まで鏡筒を回転させます。
24 分解時にレンズユニットに付けたマークの位置が鏡筒のマークの位置と一致する事を確かめてレンズユニットを鏡筒内部に挿入します。この挿入の際にレンズ全体を斜め(前面が下向き)に傾けておきステップ22で付けたセロテープで絞りユニットを後ろ側に引き上げるようにして挿入します。
25 レンズユニット前面の位置が写真の位置まで来るように、後ろからセロテープで引っ張り上げます。その状態を保ったまま、一番内側の鏡筒を時計回りに約45度回転させると、レンズユニットが鏡筒内部の前後2カ所の突起にかみ合って、回転に応じて奥側に入っていく事が確認できます。
この作業がこのレンズ組み立ての最大の難関です。私はこの組み立てができるようになるまで2晩費やしました・・・
26 ステップ25で内側の鏡筒を約45度回転させたら、その位置で固定させたまま前面を確認します。写真の部分の鏡筒内側の突起を確認します。写真のように突起が見えなくなって前面レンズが奥側に入っている場合は、前面ユニットは正しく突起にかみ合っています。もしこの状態で突起が見えるようなら噛み合わせ失敗、やり直しです。
また、そのままの状態で全体を前後に揺すります。もしカタカタと音がするようなら後ろ側の絞りユニットが鏡筒の突起にかみ合っていませんので、失敗やり直しです。
27 レンズユニットが正しく挿入されたかを後ろ側のマークの位置で確認します。
確認ができたらセロテープを引っ張って外します。
28 外側の鏡筒を組み立てます。
この作業の時も一番内側の鏡筒が不意に回転しないよう注意が必要です。内側の鏡筒が回転してしまうとせっかく組み込んだレンズユニットがまたゴロンと外れてしまいます。
29 ステップ17で組み立てた最前部のレンズユニットをマーク位置を合わせて外側の鏡筒に組立てます。
この組み立てが終わると鏡筒を回しても内部のレンズユニットは外れなくなるので安心です。
以降の組み立ては SMC PENTAX-DAL 18-55mm F3.5-5.6AL ズームレンズの分解・組み立て (Part-3) を参照ください。