2012-02-20
SMC PENTAX-DAL 18-55mm F3.5-5.6AL ズームレンズの分解・組み立て (Part-1)
ペンタックス PENTAX K-rデジタル一眼レフカメラのキットレンズである SMC PENTAX-DAL 18-55mm F3.5-5.6AL ズームレンズのレンズ内に大きめのゴミが入っている事に気づき、レンズを分解してみましたが、内部の構造が複雑過ぎて復元までに2週間も費やしてしまいました 汗;
その2週間の苦悩を元にこのレンズの分解・組み立て手順を作成してみました。
分解・組み立てを行なう際の注意点
さすがに現代のズームレンズであるため、その構造は恐ろしく複雑怪奇なものです。組み立てまでには数日かかるぐらいの覚悟・根性・忍耐が必要です。
また分解、組み立て中に細かい部品の破損、紛失もあり得ます。
もし分解、組み立てされる場合はどうぞ自己責任にて行ってください。
必要な工具
精密ドライバー(+)
ピンセット
セロテープ
ビニールテープ
分解手順
1 ズームリングを約35mmの位置にセットし、ピントリングはレンズ先端が一番飛び出す位置にセットし、その状態で写真のようにレンズ根元の着脱用赤マークとズームリング、ピントリング、先端鏡筒が一直線になるようにビニールテープ等でマークしておきます。こうすると組み立て時に楽になります。
2 マウント部の金メッキ接点部に写真のようにセロテープを貼っておきます。
3 マウントを固定している5本のねじを外します。
4 マウントをゆっくり持ち上げて外すと、写真のように各金属接点はマウント側にくっついているはずです。しかし写真の位置(端から2番目)のみは金属接点の代わりにスプリングのみがボディー側に残っているはずです。このスプリングは他の場所に保管しておきます。
5 オートフォーカスモーターシャフトを引抜きます(簡単に抜けます)。
6 スプリングを外して絞り連動リングを外します。
7 写真のリング状プレートを取り除きます。
8 レンズ先端を下向きに台の上に置き、写真の4本のねじを外します。
9 レンズ外枠をゆっくりと真上に引き上げると写真のように外枠が外れます。なお写真内に赤線で示した位置に薄いリング状のシートが両面テープで固定されています。このリング状シートは外しておきます。
この時点では決して写真右側のレンズユニットを台から持ち上げたりしないでください。持ち上げたりするといとも簡単にバラバラと分解し、復元までに数日かかる事になります。
10 ステップ8で外したレンズユニットの4本のねじの部分に写真のようなスペーサーが残っているはずですので、これを取除きます。
11 レンズユニットの各鏡筒に写真のように一直線状にマークを付けます。
特に写真で一番上の鏡筒内に見えるレンズの部分にも一直線状にマークを付けます。
12 写真の一番下側の鏡筒を少しだけ回すと、最前面レンズユニットが簡単に外れます。
もし混入したゴミ等がこの最前面レンズユニットについている場合は、そこだけ掃除して以下の分解は行なわず、ここから逆の手順で組み立てる事をお勧めします。これ以降の分解は鬼門で、組み立てには時間と根気と忍耐が必要になります。
13 ステップ12の鏡筒をそのまま回転させて、鏡筒を外します。
14 写真に示す中間部の鏡筒を写真方向に回します。
15 鏡筒内部のレンズユニットが写真のようにゴロンと外れます。
このレンズユニットは外れる時はいとも簡単にゴロンと外れますが、組み立て時はこのユニットが最難関になります。
16 レンズが外れた残りの鏡筒をそれぞれ回転させると写真のように全部バラバラになります。
これにて分解は完了です。
組み立ては SMC PENTAX-DAL 18-55mm F3.5-5.6AL ズームレンズの分解・組み立て (Part-2) を参照ください。
- 2 http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=pentax&source=blogsearch&cd=31&ved=0CC8QmAEwADge&url=http://d.hatena.ne.jp/legacy_pao/20120220/1329746257&ctbm=blg&ctbs=sbd:1&ei=-etCT_2eN-3JmQXa9-i8Bw&usg=AFQjCNGkXdvJDnssM5YP10UOL84F_4oAaA&sig2=_Ca5
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