2013.11.28 05:05(3/4ページ)

虎将明言!4番ゴメス&5番マートンのV奪回打線固まった

来季のV奪回打線が固まり、和田監督も自信の笑顔だ(撮影・岡田亮二)

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 日本復帰1年目は故障に泣いた男(打率・198、6本塁打、31打点)が本来の力さえ発揮すれば、文句なしに6番を任せられる。同じく今季、故障で途中離脱した1番・西岡、2番・大和も含めて、切れ目のない破壊力抜群の打線を組むことが出来るわけだ。

 もちろん「簡単には渡さないぞという選手もいる。若い選手も力をつけているし、各ポジションで競争になる」とも。秋季キャンプでは来季2年目の外野手・緒方が猛アピール。実績ある上本、三塁挑戦の今成も虎視眈々。鳥谷、マートン以外のポジションは白紙といえるまで、差は詰まってきた。当然、激しい競争と嬉しい誤算の発生を期待しているが、この時期に来季の『理想型』を描けることは、大きい。

 今季は開幕直前まで4番すら定まらなかった。新井良に大役を任せたが荷は重く、新外国人コンラッド(すでに退団)もサッパリ。終盤は中軸が固定できず組み替えに苦慮。両リーグワースト82本塁打など攻撃陣が機能しなかった。巨人に12・5差の2位、クライマックスシリーズ2連敗での終戦の原因は明白だ。

 表彰式の壇上。和田監督は「期待に応えられない年が続いている。ファンに心から笑ってもらえるシーズンにしたい」と誓った。自信の根源は、形となって見えたV奪回オーダーだ。3年契約最終年となる来季。両助っ人を中心に配した軸のブレない攻撃陣で、和田虎が進撃する。 (栃山 直樹)

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