挺身隊被害者が不二越に謝罪要求 あす日本で集会参加
【光州聯合ニュース】太平洋戦争中に女子勤労挺身隊として、日本の機械メーカー不二越で労働を強いられた韓国人女性が26日に同社を訪問し、謝罪を促す予定であることが分かった。
韓国の市民団体「勤労挺身隊ハルモニ(おばあさん)と共にする市民の集まり」によると、金正珠(キム・ジョンジュ)さんら被害者2人が日本の「第二次不二越強制連行・強制労働訴訟を支援する北陸連絡会」と共に26日午後、富山市の不二越本社正門前で謝罪と賠償を促す集会に参加する。
金さんら被害者は1945年2月ごろ、当時の不二越鋼材工業に動員され、朝鮮半島が日本の殖民地支配から解放されるまで強制労働させられた。
当時小学6年生だった金さんは「日本に行けばお姉さんに会える」という担任の日本人教師の言葉にだまされ、卒業証書も受け取れないまま日本に渡ったが姉には会えず、帰国後は「慰安婦」という誤解を受け、婚約を破棄された。
同団体は不二越について「勤労挺身隊という名で最も多くの少女を連行し、強制労働させた代表的企業」と指摘した。その上で、「日本に行けば勉強も教え上級学校にも通わせる」として、1944年から1945年にかけて2度にわたり10代前半の少女ら1089人を富山工場に連行し強制労働させたが、約束した賃金は支払わなかったと説明した。
被害者らは2003年、日本政府と不二越を相手取り訴訟を起こしたが、一、二審に続き2011年10月に最高裁でも訴えは棄却された。
しかし、昨年5月に韓国大法院(最高裁)が日本企業による徴用被害者の個人請求権は有効との判断を示したことを受け、今年2月、不二越を相手取り損害賠償を求める訴訟をソウル中央地裁に起こし、今月7日に初弁論が開かれた。
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