特定秘密保護法案の強行採決を受けて、日本ペンクラブ(浅田次郎会長)は26日、抗議声明を出した。市民の知る権利の侵害などを指摘し、「参議院で本法案の不当性が明らかにされ、廃案とされることを強く求める」としている。

 浅田会長は会見を開き、「ものを表現する人たちみなが制約を受けるのは目に見えている。自由な表現ができなくなることは文化の後退である」と強調。「後世にどのように拡大解釈され、悪用されるのか、誰も責任を取らない。法律とは現代の私たちのためではなく、未来のためのもの。民意に反して一分一秒を争うように強行したことは、未来への反逆だ」と述べた。