中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > グランパス > グラニュース一覧 > 11月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【グラニュース】


ボスココーチ、母国マケドニア監督就任

2013年11月28日 紙面から

 名古屋グランパスのボスコ・ジュロヴスキーヘッドコーチ(51)が母国マケドニア代表の監督に就任した。27日、同国サッカー連盟が2014年からの2年契約を発表した。ドラガン・ストイコビッチ監督(48)の右腕として戦術面で手腕を発揮してきた同コーチ。名古屋での6年間を「ファンタスティック」と振り返り、育ててきたチームへの提言を発した。

 ピクシーの知恵袋としてグランパスの戦術面を支えてきた名参謀が、群雄割拠の欧州に戦いの舞台を移す。今月中旬にはマケドニアに帰国し、正式契約を交わしていたボスココーチ。2016年の欧州選手権本大会出場に向けて強化に乗り出すこととなった。

 「もちろん母国の代表監督になるということは素晴らしいことだし、私にとっては新しいチャレンジ。FIFAランク86位の小さな国でも、2016年のユーロ本大会に出場できるということを証明したい」。2年契約に加えて2年の延長オプションがあり、成績次第では2018年ロシアW杯まで指揮を執る。

 07年にはセルビアの名門レッドスターの監督をシーズン途中から引き受け大差の逆転優勝に導くなど、東欧では指導者としての評価は高かった。ただ、この6年間の日本での生活で、新たな目標ができた。「日本が好きだし、日本サッカーの組織面はパーフェクト。マケドニア代表との契約が終わったら、日本で監督をやりたい」。グランパスで、という明言は避けたものの、Jリーグへのカムバックを熱望した。

 もちろん、グランパスへの提言も忘れなかった。「闘莉王のようなリーダーの存在が重要で、彼がチームに残るのはハッピーなことだ。そしてタイシ、イソ、ムタは未来を担う選手。もっと中心にならなければならない」と3人の成長を期待。さらに「1、2年目の若手は積極的にJ2にレンタル移籍して、経験を積むべきだ」と語った。

 「もう1度チャンピオンになれなかったことだけが後悔。だけど、ミスターとは良い関係でやってこられたし、すべての選手、スタッフに感謝したい」とボスココーチ。新米指揮官だったストイコビッチ監督を「セルビアと名古屋の英雄だから」と陰で根気強く支えてきた苦労を、母国で開花させる。 (宮崎厚志)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ