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世界遺産・法隆寺(奈良県斑鳩町)の国重要文化財の土塀「西院大垣」に、「殺すぞボケ」「ヒマやね」と刻んだ落書きが見つかったことが27日、分かった。奈良県教育委員会によると、ドライバーなどで引っかかれたとみられ、修復は困難だという。重要文化財への落書きは文化財保護法違反にあたり、法隆寺は文化庁に毀損(きそん)届を提出する方針。県警への被害届の提出も検討している。
県教委文化財保存課によると、通報を受けて落書きが発見されたのは今月19日。同課の担当者が、台風被害の調査をするため10月16日に見回った際には確認されなかったといい、この1か月の間に刻まれたとみられる。
落書きは地上から約1・1メートルの高さにあり、「ヒマやね」(縦27センチ、幅107センチ)と刻まれた場所から5メートルほど右にずれて「殺すぞボケ」(縦27センチ、幅83センチ)と読み取れる文字があった。ドライバーなど先のとがったもので何者かが引っかいたとみられ、深さは最大で約6ミリ。文字が似ており、縦幅も同じであることから、同一人物による仕業の可能性があるという。
西院大垣は、国宝の五重塔や金堂のある「西院伽藍(がらん)」の東南西の3方向を囲む土塀。落書きされたのは西面(高さ約3・5メートル、長さ約70メートル)で、西大門から南に25メートルほど進んだ公道側の塀だった。公道は車1台がやっと通れるほどの狭さで、観光客があふれる境内とは対照的に、人通りは少ないという。
西院大垣は土を重ねては突き固める「版築(はんちく)」と呼ばれる工法で作られており、室町時代に築かれた。92年には東面で、一部に「ヨシダ」とある落書きが発見されたことがある。同課の担当者は「落書きを消すには周りを削ることになり、元に戻すのは非常に難しい」と話し、目立たなくするしか手はなく、今後はその方向で修理を検討する。
法隆寺は文化庁に「毀損届」を出す方針で、県警にも被害届の提出を検討している。重要文化財への落書きは文化財保護法違反にあたり、5年以下の懲役もしくは禁錮、または30万円以下の罰金に処せられる。
法隆寺の古谷正覚執事長は「柵で覆うこともできず予防のしようがない。文化財を次世代につなぐためにも、落書きはやめていただきたい」と呼びかけた。
文化財建物への落書きでは、今月15日には大阪城公園(大阪市中央区)の石垣に「関西テレビはサギ」と読み取れるものが、見つかったばかり。大阪府警東署によると、公園を管理する大阪市から被害届が出ておらず、捜査は進展していない。
(2013年11月28日05時05分 スポーツ報知)
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