２２歳女性、娘の前で刺殺　警察にストーカー被害相談していた

湯浅栞さんが刺された現場付近を調べる千葉県警の捜査員

　２７日午後４時半ごろ、千葉県市川市にあるＪＲ本八幡駅前の繁華街歩道で、同市の無職・湯浅栞さん（２２）が男に腹を包丁のような刃物で刺され、病院に運ばれたが死亡した。男は走って逃げており、県警は殺人容疑で男の行方を追っている。

　保育園に通う湯浅さんの娘の目の前で事件は起きた。県警によると事件時、湯浅さんは、ともに同居している３歳の長女と交際相手の男性（３５）と一緒だった。銀行の宝くじを買おうとしたところ、走り寄ってきた男に腹部を一刺しされたという。

　現場近くにいた目撃者は「『きゃー』という声を聞いて振り向くと、女性がうつぶせで倒れ、身動きしていなかった」と証言。おびただしい量の血が流れていたという。「（逃げた男は）慌てた様子で、小走りに本八幡駅の方に走っていった」と話した。男は２０～３０歳ぐらいで、身長１７０～１７５センチのやせ型。黒いフード付きの服に水色っぽいジーンズ姿で、黒のニット帽をかぶっていた。

　県警によると、湯浅さんは９月以降、２人の元交際相手の男性とトラブルがあり、千葉県警市川署に相談を寄せていたという。１人からは「結婚しないならお金を返してくれ」と要求され、もう１人からは復縁を執ように迫られて困っているという内容。同署がストーカー規制法に基づき、両方の相手方に警告していた。事件後、金銭トラブルの相手とは連絡は取れているが、復縁を迫った相手とは連絡が取れておらず、県警は、逃げた男との関連を捜査している。

（2013年11月28日05時04分  スポーツ報知）

Tweet