UBSがチャット禁止、他行や外部との交流制限-投資銀行対象
11月27日(ブルームバーグ):スイス最大の銀行UBS は投資銀行部門に対し、他行の行員が参加できるチャットルームや交流目的のソーシャルチャットルームの利用を禁止した。為替レートが操作された疑いがあるとして、世界の監督当局が調査を進めていることが背景だ。
UBS投資銀行部門の執行委員会は27日付の社内メモで、「ソーシャル関連のすべてのチャットルームの利用を禁止する。それらは即刻閉鎖しなくてはならない」と伝えた。また他行の行員やディーラーが参加するチャットルームの利用も禁止された。「業務上どうしても必要な場合に限って」例外を認めるが、その場合もチャットルームの利用は執行委員会メンバーやコンプライアンス責任者の承認が必要だと、同メモは述べている。
監督当局は政策金利や為替相場の操作をめぐる調査で、トレーダー間の電子メッセージのやり取りを不正行為の証拠として注視している。
米JPモルガン ・チェースはトレーダーが他社のトレーダーらと意思疎通を図るために「チャットルーム」を利用することを禁止する方向で検討していると、事情に詳しい関係者が今月明らかにした。
為替レートに関して銀行間同士の談合があった可能性があるとの情報が寄せられ、スイスの競争委員会は10月に調査を開始した。
原題:UBS Bans Multibank, Social Chat Rooms at Investment Bank(1)(抜粋)
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更新日時: 2013/11/28 04:38 JST