赤の広場に巨大ヴィトン　景観悪化に批判　即時撤去要求

モスクワの「赤の広場」に出現した、ルイ・ヴィトンのスーツケースの形をしたパビリオン Photo By 共同

　モスクワ中心部「赤の広場」に、高級ブランド、ルイ・ヴィトンの“巨大スーツケース”が出現した。高さ９メートル、幅３０メートルの大きな箱は、来月から始まる同ブランドのバッグを紹介するイベントのパビリオン。しかし、市民らからは、世界遺産で「ロシアの顔」ともいえる名所を商業利用し、景観を損ねていると批判の声が上がっている。

　広場に入る門をくぐると、茶色の地に同ブランドのロゴマークなどをちりばめたパビリオンが目に飛び込む。これまでは広場を囲むクレムリンの壁やレーニン廟（びょう）、ネギ坊主のような屋根を載せた教会を一望できた。

　ロシア大統領府は、ヴィトン側に即時撤去するよう要求した。インタファクス通信などが伝えた。