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法隆寺の土塀に落書き「殺すぞボケ」 国重文、修復困難

法隆寺の土塀に刻まれた落書き=27日午前、奈良県斑鳩町
法隆寺の土塀に刻まれた落書き=27日午前、奈良県斑鳩町
Photo By 共同 

 世界遺産・法隆寺(奈良県斑鳩町)の国重要文化財の土塀「西院大垣(さいいんおおがき)」に、「殺すぞボケ」「ヒマやね」と刻んだ落書きが見つかったことが27日、奈良県教育委員会への取材で分かった。

 西院大垣は国宝の五重塔や金堂のある「西院伽藍(がらん)」の東南西の3方向を囲む築地塀。落書きされたのは西面(高さ約3.5メートル、長さ約70メートル)で、地上から約1メートル付近に2つの落書きがあった。ドライバーなど先のとがったもので引っかいたとみられ深さは最大約6ミリ。

 西院大垣は、土を重ねては突き固める「版築」と呼ばれる工法で作られており、塗り直すことはできない。県教委は「落書きを消すには周りを削ることになり、直すのは非常に難しい」と話し、今後は目立たなくする方向で修理を検討する。

 法隆寺は文化庁に「毀損(きそん)届」を出す方針。古谷正覚執事長は「柵で覆うこともできず予防のしようがない。文化財を次世代につなぐためにも落書きはやめていただきたい」と話している。

[ 2013年11月28日 05:30 ]

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