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【芸能・社会】

小栗ルパンに不二子メイサ 実写映画化、来夏公開へ

2013年11月27日 紙面から

 国民的人気アニメ「ルパン三世」が、俳優小栗旬(30)主演で実写映画化されることが分かった。ハリウッドで活躍する北村龍平監督の日本凱旋(がいせん)作となり、世界各国から超一流のスタッフとキャストが集結。セクシーな峰不二子に黒木メイサ(25)、銭形警部に浅野忠信(39)という主要キャラクターのハマりっぷりには、原作者のモンキー・パンチ氏が太鼓判を押した。タイを中心に撮影が進んでおり、来夏公開予定。ハードボイルドとコミカルさを併せ持つ大泥棒の痛快活劇を、オリジナル脚本で描く。

 40年以上も愛され、世界中にファンを持つ作品の実写化プロジェクトが動き始めたのは09年。山本又一朗プロデューサーがモンキー氏を2年がかりで説得し、さらに2年かけてオリジナル脚本を作り、今年10月3日、ついにクランクインした。

 実写化のカギは、撮影現場を訪れたモンキー氏が「どなたも本当に魅力的。まさに漫画・アニメのキャラクターたちが現実世界に飛び出してきたようだ。感動しました」とうなる絶妙なキャスティングだった。

 怪盗ルパンを祖父に持つ、神出鬼没の大泥棒。盗みの腕は鮮やかだが、女ったらしの三枚目。小栗は赤ジャケットを着込み、髪形も近づけて、スタイリッシュでどこか憎めないルパンを熱演している。不二子にブラジャーを投げつけられる爆笑シーンは、何と「それくらい踏み込んだことをやらないとダメだ」と自ら提案したという。

 ルパンを惑わせる謎多きグラマー美女、不二子役の決め手は「清潔感のあるセクシーさと、アクションの演技力」(山本プロデューサー)。メイサは大胆なドレスやタイトなレザースーツに身を包み、抜群の運動神経でワイヤアクションもスイスイとこなしている。

 ルパンの相棒の天才ガンマン、次元大介役は玉山鉄二(33)。髪を伸ばして減量し、寡黙な次元にピッタリとはまった。斬鉄剣を手にした居合の達人、石川五エ門役は綾野剛(31)。次元役のプランもあったが「とにかく五エ門をやらせてくれ」と直訴。10キロ増の肉体改造を行い、ムキムキボディーに変身した。ルパン一味を追う“とっつぁん”こと銭形幸一警部役は浅野。おなじみのベージュ色のトレンチコートで、宿命のライバルになりきっている。

 また、ルパンが仲間たちと出会い、強大な敵をかいくぐって世界最大級の財宝を目指す物語を描くため、各国からキャストやスタッフが集まった。台湾の人気アイドルグループF4のジェリー・イェン(36)をはじめ、韓国、タイや米国の俳優が参加。撮影監督はスペインの新鋭ペドロ・J・マルケス氏。5カ国語が飛び交う現場には、通訳を14人も用意した。製作サイドは海外公開も見据える。

 現在は12月末のクランクアップを目指し、タイで2カ月間の大規模ロケを行っている。主演の小栗は「若い世代にも、リアルルパン世代にも楽しんでいただけるよう、タイの暑さと闘いつつ頑張っています」とコメントし、充実した様子をうかがわせた。

 

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