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【大リーグ】

ペラルタの大型契約に批判殺到 カ軍GMは反論

2013年11月27日 紙面から

 カージナルスが禁止薬物使用で50試合の出場停止処分を受けたジョニー・ペラルタ遊撃手(31)=タイガースからFA=と結んだ4年総額5200万ドル(約52億円)の大型契約に、現役大リーガーらから批判が殺到している。25日の米複数メディアによれば、カ軍のモゼリアクGMは「球団はモラルを正す警察ではない」と、批判の矛先をかわそうと必死だった。今後は、禁止薬物の使用者に対する罰則をより厳格化する動きに拍車が掛かりそうだ。

 ペラルタの大型契約に、現役大リーガーらがツイッターで怒りをぶちまけた。ダイヤモンドバックスのジーグラー投手は「詐欺師に金を払うのか…。オーナー陣よ、禁止薬物の使用を促進してくれてありがとう」と皮肉たっぷり。メッツからFAのアーズマ投手も「禁止薬物を使えば、明らかに給料が上がるんだな。じゃあ、どうやって使うのを止めるんだ。俺は大きな手術を2度受けて、薬物は使わなかった。詐欺をして昇給する連中はマジでむかつく」と怒り心頭だ。ロッキーズ傘下3Aのフィック投手は「50試合の出場停止で何百万ドルももらえるんなら、近くの研究所を教えてくれ」と毒づいた。

 これに慌てたのが、ペラルタと契約したカージナルスのモゼリアクGMだ。「球団はモラルを正す警察ではない。過去の過ちを罰するのは、われわれの仕事ではないと感じた」と必死に“火消し”。それでも、同GMは「(禁止薬物使用の)罰則には抑止力が必要だが、現時点では50試合の出場停止は抑止力になっていないようだ」との見解も付け加えた。

 禁止薬物の使用者に対する現在の薬物規定は以下の通りだ。

 (1)1度目の違反で50試合の出場停止処分

 (2)2度目は同100試合

 (3)3度目は球界から永久追放

 ペラルタの大型契約を受け、この罰則をさらに厳格化するべきだとの動きが高まっている。米放送局FOXスポーツ(電子版)によれば、「1度目の違反で1〜2年の出場停止。2度目で永久追放」を主張する現役大リーガーが多く、同局は、これに加えて「違反者はFA権の取得を1年遅らせる」「過去の違反者を獲得する球団は、一定の金額を薬物検査機関に支払う」などの罰則付加を提案した。

 12月の大リーグ選手会の年次理事会では薬物規定についても議論される予定で、厳しい意見の交換が予想される。

 

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