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【プロ野球】

マー MVPで14冠 プロ野球コンベンション 

2013年11月27日 紙面から

最優秀選手賞を受賞した楽天の田中(左)とヤクルトのバレンティン=26日、都内のホテルで(北田美和子撮影)

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 今季のプロ野球の表彰選手が集結する「プロ野球コンベンション2013」が26日、東京都内のホテルで開催され、最優秀選手賞(MVP)はパ・リーグでは楽天の田中将大投手(25)、セ・リーグではヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)がそれぞれ初受賞した。田中の満票選出はパでは48年ぶり。月間MVPなどを含めると今季は計14冠となる。楽天の三木谷浩史オーナー(48)はこの日、田中のメジャー挑戦を事実上、容認した。なお、バレンティンの最下位球団からの選出は史上初。

 今季の主役は最後までマー君だった。48年ぶりの満票。文句なしのMVPだ。最多勝、勝率、防御率、沢村賞、ベストナイン、ゴールデン・グラブ賞、特別賞の正力賞を含めて公式の年間タイトルは8冠。月間MVPなどを含めると14冠だ。日本中の視線をクギ付けにしてきた男は珍しく自賛した。

 「MVPは優勝チームから選ばれることが多いということなので、優勝して、こういう賞をいただけたことはうれしい。日本一になり、その中で自分も仕事をできた」

 誰も異論を挟めない。有効投票数233。そのすべてで、1位に「田中将大」の名が記されていた。3位までを記入する現行制度が採用された1963年以降、パ・リーグでは65年の野村克也(南海)以来2人目となる満票MVPだ。

 開幕から無傷の24勝でレギュラーシーズンを終え、球団初のリーグ制覇と日本一の立役者になった。「後半は『どこまで勝つのか』でなく、『いつ負けるんだ』という報道が多くてきつかった」と苦笑いした。

 しかし、終わってみれば、完璧な1年。「長かったですね。野球人としては最高のシーズン。でも、初めてのことなので長かったです」。緊張から解放され、ようやく表情が緩んだ。

 ただ、会見で来季の目標を聞かれると「投球内容、投球の質を求めながら、結果も残していきたい」とだけ答え、メジャー挑戦については口を閉ざした。日本か、それともメジャーか−。どの舞台であっても理想を追求する旅は終わらない。 (井上学)

 

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