小説

第十三話

第十三話 風を切り裂くそれぞれのO/動き出す策略

前回までのあらすじ
アースラのブリッジのモニターで海鳴市の海上はかつてない脅威六つの竜巻に覆われその危機にさらされていた、翔達はこれを止めるべく動き出すがたった一人でジュエルシードを回収するフェイトの姿が目に入った…しかし管理局(クロノ)は彼女を見捨てる発言をする…その時翔の怒りが爆発しクロノを殴り飛ばしそして管理局の罪を告げ依頼人(フェイト)を助ける為その足を踏み出す

場所 海鳴市 海上

W&フェイト&アルフside

Wはフェイトを助け仮面の下では微笑を浮かべるがその時

アルフ
「翔!一体何処にいってたんだよ!!!!」

狼モードのアルフは口を大きく開きの鋭い牙でWの頭を思いっ切り噛みつく…かなり痛い絵で有る

W/翔
『痛ってぇ!!!!痛いってのアルフこれには訳が有るんだその…前に牙を外してくれ!!!!』

フェイト
「あ、あははは…」


仮面を被って居てもそのダメージは伝わっていて暫くし牙を外し左側の仮面には見事な歯型はくっきり残って居たそれを見たフェイトはやや冷や汗をかいて居た、アルフのガブリは本当に凄いと思った

アルフ
「で?訳ってなんだい?事の次第じゃまたガブリだよ?」

ハードタービュラーに跨るWを見て牙を光らせた、それとハードタービュラーの事はハードボイルダーの+パーツだと言う説明を受け納得した

W/翔
『ああ…あの時二人と別れた後…』

説明に入るがその時

なのは
「翔君!行くの早すぎだよ…あ、フェイトちゃん、それにアルフさん…良かった無事で…」

遅れて到着した白き魔導師 高町 なのはは、二人の無事の姿を見て安堵の表情を浮かべる

此処から翔達が此処に来る前の時間に戻ります

W&フェイト&アルフsideEnd

場所 アースラ艦内部格納庫

翔&フィリップ&なのはside

クロノを殴り飛ばした後直ぐ格納庫に向かいリボル・ギャリーに声をかける


「リボル!ハードタービュラーのセッティングは完了してるか?」

先程の戦闘でかなり飛ばして居たのでマシンの状態は良いのか尋ねる

リボル
『ええ、大丈夫ですよ…それとマスター…マスターは今からあの竜巻の所へ行くのですか?』

リボルにもその映像が送られており主の判断を伺う


「ああ、あの場所には俺のいや、俺達の依頼人が必死で頑張って居るんだ…だから依頼人を見捨てる訳には行かない…結構無茶な判断だって事は解ってるさ…すまねぇな」

自分の依頼人の必死で頑張ってる姿を見て助けたいと言う気持ちが翔を動かし、そしてリボルは自分の主を心配しておりそれは主で有る翔でも解った…だから謝罪の言葉を送った

リボル
『…ふぅ…マスターは相変わらずですね…良いですよ…マスターはそう言う人間だって言うのは良く知ってます…私にはマスターを止める事は出来ません…ただコレだけは言えます…頑張って下さいマスター!』

リボルは自身のマスターは誰かの為なら必ず動き助けると言う考えの持ち主だと理解していただからこの言葉を送った、誰よりも彼の事を信じて【頑張れ】と言った


「ありがとうリボル…さてと俺達は良いけど…なのはちゃん、君はどうする?」

翔は白き魔導師の少女に語りかける、彼女はあくまで管理局側の民間協力者で翔達とは違って自由に動けない

なのは
「私は…私は…」

口ごもるなのは、自分の決断に迷って居た…自分の決断だけで動いて良いのかどうか、その時翔は片膝を付き右手でポンと彼女の肩を叩く


「なのはちゃん…どんな決断をしてもそれは君自身が選んだ事なら胸を張れば良い…このまま残って見守るのも良し一緒に助けるのも良し…そのどちらかを選ぶのは君なんだからさ…」

彼女の眼を見てゆっくりと語り彼女の言葉を待った

なのは
「私は…助けたい…フェイトちゃんを助けたい…だから翔君、一緒に…」

なのはがそう言いかける時片手を前に出し喋るのを止める


「君がそう決断したなら…もう何も言わないよ…だから一緒に助けようぜフェイトを!」

翔の顔が真顔になりその顔を見て頷き、そしてお互い決められたキーワードを叫ぶ今は彼等を動かすのは守りたい助けたい救いたい、その気持ちだけが彼等を突き動かす

翔&フィリップ&なのは
『「W・モード/レイジングハート・セット・アップ!」』

黒と緑のリング・フィリップと赤い宝石・レイジングハートは強く輝き放つ、フィリップは二つのスロットが有る赤いドライバーWドライバーに姿を変え翔の腰に巻き付きその後黒のライダースーツジャケットを身に纏い最後にWのロゴマークが輝き、レイジングハートは杖の形状に姿を変えなのはは、白のBJを身に纏いレイジングハートを握る

フィリップ
『さてと…翔メモリはどうする?』

何時もの様に尋ね、何時もの如く答える


「そんなの決まってるだろ?疾風の切り札だ…この状況で一番良いメモリだ」

真顔で答え、何時もの様に両手首をクロスさせる

フィリップ
『了解、それじゃ送るよ』

二本のメモリが両手に握られそのスイッチを入れる
『CYCLONE/JOKER』
そして叫んだ自分達が変わり続ける為の言葉…仮面を被る為の言葉…守り続ける為の言葉を放つ

翔&フィリップ
『【変身!】』

そのまま左のCYCLONEのメモリを差し…続けて右のJOKERのメモリを差し最後に両手でスロットを左右に倒し両手を広げる
『CYCLONE/JOKER』
黒の風が全身を纏い緑と黒の左右の鎧を纏い最後にその風は顔を被い隠し双色の仮面を作り赤い複眼銀のV字の角飾りが現れ、そして最後に銀のマフラーを靡かせ赤い複眼に光が走る…罪を背負い続ける二人で一人の仮面の戦士がその場に現れた

なのは
「やっぱり…凄いな…翔君達は…」

Wの変身を見て彼等の想いを感じるなのは

W/翔
『さてと、悪いけど先に行くぜ…また後でな!』

ハードタービュラーに飛び乗りアクセルを回し格納庫を飛び出るW…フェイトを助けたいと言う気持ち今の彼等を動かす、しかし目の前には複数の竜巻が立ち上っていた

W/フィリップ
『翔、此処はまかせ…ルートの検索は完了した…一気に行くよ!』

フィリップの思い描いたルートが頭の中に入り最短ルートの距離を導き出しハンドルを操作する
もう少しのでフェイト達の所に辿り着く…しかしその時だった

アルフ
「フェイト!避けて!」

アルフの叫び声が聞こえた、そして気付くのが少し遅れたフェイトは巨大な竜巻に巻き込まれ海に放りだされた

W/翔
『フェイト!』

海に放り出されたフェイトを見て叫んだ、そして海に激突する前に早く助けたいその気持ちが更に突き動かす、そして徐々に近づいていった、その時弱々しいフェイトの言葉が耳に入った

フェイト
「アハハハ…ちょっとダメだったかな…ゴメンねアルフ…ダメなご主人様で…バルディッシュもこんなになってゴメン…それに翔、フィリップ…ダメな依頼人で本当に…」

今自分に言える言葉はこの言葉しか無かった、初めて会った時叫んだ、この言葉を

W/翔
『諦めるな!』

届くと信じて大きく彼女の名前を呼んだ

W/翔
『手を…手を伸ばせフェイト!!!!』

左手を伸ばした今此処で伸ばさなければ後悔する、だから伸ばし続ける…たった一人の女の子を救う為…そしてフェイトは左手を伸ばしその手を取った黒の鎧の左手を

フェイト
「しょ、翔?…どうして?」

フェイトは有り得ないと言う表情を浮かべWを見た、ほんの数日会って無かったのにその顔はとても久しぶりに感じ…そして前に約束した言葉を呟く

W/翔
『決まってるだろ?随分遅くなったが合流出来たな…だから一緒に行こうぜ!』

安心させるように優しく強い言葉を言った…仮面の下では笑顔を浮かべた

W&フェイト&アルフsideEnd

W&フェイト&なのは&アルフside

なのはが合流し先程の説明の続きをし始める

W/翔
『さてと…話がちょっと脱線したけどあの後俺達が別れた後管理局とやり合ったの知ってるよな?』

この前の事を思い出し呟く

フェイト
「うん…でも、どうしてあの後合流しなかったの?」

いくら時間が経っても帰って来なくてずっと不安でいっぱいだった…

W/翔
『それにつはいてゴメン…でも、どうして帰る事が出来なかったんだ…あの後クロノとか言う執務管を倒した後、それよりも上の提督クラスが話を持ちかけられてな…』

そして今までの経由を簡単に説明し更にフェイト達の罪を軽くさせる為今一時的に力を貸す事にした…だが管理局の少し違った決断に腹を立てクロノを殴り飛ばした事を説明した…フェイトは最初は驚いた顔を浮かべるが…次第に笑みを浮かべた自分達の為に熱心に助けたいと言う気持ちが伝わった

アルフ
「話は解ったけど…大丈夫?ほら執務管殴った訳だし…」

やや不安を隠しきれない者も居た

W/フィリップ
『それに関しては大丈夫だよ…彼等には背負い切れない罪が有る…それを利用すれば…ね、それに君達二人を助けないと言ったんだ…それ相応の対応をこっちは取っただけさ』

何時ものフィリップの笑い声を聞きその不安は消えた…本当に凄い二人だと実感してしまう

W/翔
『さてと…長話は此処までだ…今は【アレ】を何とかしようぜ…そして後の事は解ってるよな?』

六つの竜巻を見て様々な思い浮かべる一同そして最初に声を上げたのは

フェイト
「うん…解ってる…母さんの為それに…私達の為に頑張ってくれた翔達の為にも今出来る事を…」

バルディッシュをグッと握り決意が高まる


W/翔
『なら、大丈夫だな…良しなら行くぜ!みんな!』

フェイト&なのは&アルフ
「うん!/解ったの!/あいよ!」

Wの言葉で全員の意思が一つになる

W/翔
『みんな、ハードタービュラーに掴まってくれ…雲の上に行くぞ!』

Wの指示に従いなのはとフェイトは身体が小さいので後部座席に座ったがアルフはハードタービュラーの翼の部分を手で掴む

W/翔
『ちょっと問題有りだが…しっかり掴まって居ろよ…後叫びたかったら叫んで良いからな…』

なのは以外の二人は頭に「?」マークを浮かべたそしてアクセルを回しエンジンに火が着き加速をし始めスピードが高まる…だがこれに慣れてない三人は

フェイト&なのは&アルフ
「いやぁああああ!/にゃぁああああ!/うわぁああああ!」

当然ごとく叫び声がシンクロした流石にこの時は罪悪感が胸を襲ったそして心の中で謝罪した…暫くし雲を突き破り六つの竜巻の上空に到着した4人

W/翔
『何とか無事到着…って訳じゃ無いな』

涙目になってる3人を見る

なのは
「こ、怖かったの」

フェイト
「うぅぅぅぅ」

アルフ
「早いにも程が有るよ」

全員涙目になってWの方を見て居た

W/翔
『そのゴメン…とにかく後で文句は聞くから…さぁて…どう止めるか…此処はアレしか無いな!』

右手でWドライバーを元に戻しJOKERメモリを抜き青いメモリが現れスイッチを入れる
『TRIGGER』
そのまま左のスロットに差し再び倒す
『CYCLONE/TRIGGER』
黒から青の鎧に変わり左胸に有るトリガー・マグナムを握る

W/フィリップ
『あの竜巻を止める方法は一つだけ有る』

全員フィリップの作戦の指示を聞き誰もが驚いた

アルフ
「え?マジ?でも成功する確率って五分五分なんでしょ?」

アルフは思った先程の自分達がやった事に比べて遥かにその上を行くモノだ…だが

W/翔&フィリップ
『大丈夫だって…それに二人よりも三人って言うだろ?だから俺を、いや俺達を信じてくれ!/まさにその通り…っと言いたいが翔そこは「三人」では無く「四人」と言うべきだろ?』

翔の言葉に続いてフィリップの鋭いツッコミが入り他の二人は思わず笑みを浮かべた

W/翔
『そうだったな…俺達【4人】なら絶対出来る…だから二人とも力を貸してくれるか?』

4人と言う言葉を強く言い二人の方を見る

フェイト
「勿論!」

なのは
「任せて!」

二人の言葉はとても頼もしく温かいモノを感じた、今自分達の限界が試される二人の探偵と二人の少女の力が…重なり合おうとしている

W/翔
『フィリップまだ中心のポイントには着かないのか?』

ハードタービューラを操り六つの竜巻の中心部分に近づいて行った

W/フィリップ
『もう直ぐだよ翔…それにそろそろ彼女達もそれぞれのポイントに着いたハズだ…僕の計算が間違った事は無いだろ?』

先程の作戦を思い直し呟く

W/翔
『そうだったな…あの子達なら絶対出来る…それに俺達が一番頑張らないとな』

ギュッと拳を握り決意を引き締める

W/フィリップ&翔
『そうだね…さてと中心部分に着いたよ…翔…一度切りだから…/失敗は許されない、だろ?解ってるぜだから一度で決めるぜ!』

右手でマグナムを握り左手でTRIGGERメモリを抜きマグナムのマキシマム・スロットに差し込む
『TRIGGER・MAXIMUM・DRIVE』
その音声の後マグナムには緑の風を纏う

W/翔
『さてと…(こちらW…二人とも準備OKか?)』

念話でなのはとフェイトに語りかける

なのは
(うん、準備完了だよ…フェイトちゃんは?)

フェイト
(私も大丈夫…翔何時でも良いよ)

二人の念話を受け取る

W/翔
(良しそれと…フィリップの作戦は解ってるな?俺達のそれぞれの遠距離魔法で下に有るジュエルシードを狙い連鎖封印をする失敗は許されない…でも俺達なら大丈夫だ…きっと出来るだから下手に緊張せず自分の出来る事をやるんだ…良いな?)

翔の念話を聞き頷く二人、今は二人の居る場所は六つの竜巻の左右の所に居る左にフェイト、右になのはと言う位置に居る…二人は肩の力を抜きそれぞれのデバイスをグッと握る

W/フィリップ
(タイミングは僕が計る…一斉に攻撃するんだ君達の頑張りに期待してるよ)

その言葉を聞き一旦深呼吸し頭をクールにし片手でマグナムの先端を持ちノーマル・モードからマキシマム・モードに切り替える

W/翔
『さぁ、行くぜ…一世一代の大博打だ!派手に決めようぜ!』

意気揚々に大きな声を上げ、それに続く様に二人の魔法少女も魔力を高める

なのは
「行くよ、レイジングハート!」

レイジングハート
『オーライ・マスター!』

先端の後ろから桜色の翼が広がる、振り下ろすと、展開されていた魔法陣が更に広がった
シューティングモードに変形し魔力を溜め今まで以上とは違う魔力を感じさせた…そしてまた

フェイト
「絶対に決めて見せる…お願いねバルディッシュ!」

バルディッシュをシーリングフォームにさせ此方も魔力を高めフェイトもまた黄金の魔法陣を足元に展開し、バルディッシュの先端から後ろに黄金の翼が広がり主の呼び掛けに答える

バルディッシュ
『イエス・サー!』

そしてカウントダウンが開始された

W/フィリップ
(スリー…ツー…ワン…ゼロ!)

二人の魔導師は同時に動く

なのは&フェイト
「デバィィィィィン/サンダァァァァァ」

そして同時に重なる

なのは&フェイト
「バスタァァァァァ!/レイジィィィィ!」

桃色の大きな閃光と雷撃の光が辺りを大きく包もうとするだが…これで終わりじゃ無い

W/翔&フィリップ
『これで決まりだ!…TRIGGER/AEROBASTARD』

マグナム引き金を引き銃口から小型の竜巻が発射されそしてフェイトとなのはの技を二つを合わせ桃色の閃光と雷撃の光それに風の弾丸が一つになり六つの竜巻とは比べ物にならない大きな竜巻を作り出す
フィリップの作戦はマイナス回転をするジュエルシードに対しそれよりも大きなプラス回転をする事によりそのマイナス回転を無力化し一気に封印をする事で有る

W&フェイト&なのはsideEnd

管理局side

クロノ
「あ、アレがアイツ等の力なのか!?」

モニターを見て唖然な表情になるクロノ何故なら自分の砲撃魔法とは違いその力は確実に上だったからで有る

リンディ
「魔力数値は?」

先程の連続魔法攻撃の数値を計算する様に指示を送る

エイミィ
「待って下さい…う、嘘?」

その数値を見て驚いた

クロノ
「エイミィ報告を…」

唖然としてる彼女に呼び掛ける

エイミィ
「え?はい…魔力数値はSSSランククラスです…」

その言葉を聞き誰もが黙ったそして一番驚いたのは

リンディ
「[SSSランククラス…凄いわ…アレが仮面ライダーの力なの?何故アレほどの力を持ちながら何故?]」

仮面ライダーの力を時価に見てその凄さに身を震わせた…だが何故誰かの為にその力を振るい続けるのか…そして彼等の背負った罪とは一体

管理局sideEnd

W&フェイト&なのは&アルフside

それぞれの想いを乗せた四人の力が合わさった魔力を帯びた竜巻は強力なプラス回転を生み周りの六つの竜巻大きな桃色と金色の竜巻に巻き込まれやがてその回転が弱まる

W/翔
『二人とも今がチャンスだ!』

竜巻が弱まった事を確認し二人に叫ぶ

フェイト
「うん!」

なのは
「解ったの!」

お互い頷きそして同時に叫ぶ

なのは&フェイト
『ジュエルシード・封印!』

その叫びの後それぞれの3つのジュエルシードは二人のデバイスに引き寄せられやがて中に入る封印の完了が出来た見たいだ

W/翔
『ナイスだったぜ二人とも!良くやったな!』

他に言葉は要らないと思い二人の方に向け何時ものピストルのポーズを取り労いの言葉を送る…そして白き魔導師の少女は黒き魔導師の少女に自身の思いを伝える

なのは
「あのね…お友達になりたいんだ」

なのはの言葉を聞きフェイトの心は揺らぎだした

フェイト
「え?友達に?」

なのはの方に視線を向け先程の言葉を呟くだが…その時だった

ナスカ
『困りますね…これ以上勝手な事は許しませんよ?』

突如現れたナスカの刃がフェイト首筋のギリギリの所で止まる

アルフ
「フェイト!」

主の危機を見て先に動き出すアルフ

ナスカ
『おっと、動く事は許しませんよ』

指をパチンと鳴らしナスカのバインドでアルフの動きを止める

W/翔
『フェイト!アルフ!』

二人が捕まったのを見てアクセルを回し助けに向かうが

ナスカ
『おっと、仮面ライダー君…君が動けばこの可愛いらしいお嬢さんの顔が傷付く事になりますよ?』

ナスカの刃がフェイトの頬に少しずつ近づく

W/翔
『止せ!止めろ!』

左手を伸ばし叫ぶ…だが

ナスカ
『止めろ…ですか?人に頼む時の態度が見えませんね?』

不敵な笑みを浮かべる

W/翔
『くっ止めて…ください…』

少し区切って言った…しかし

ナスカ
『聞こえませんね…なら…』

W/翔
『!…止めてください!!!!』

大きく叫び刃を止めるナスカ

ナスカ
『そう最初から素直にそう言えば良いのですよ…それと彼女は連れて行きます彼女のお母様が彼女を待っているのでね』

フェイト
「え?母さん…ねぇ一体母さんに何をしたの?」

その問いの答えを待つ…そしてゆっくり語り出す

ナスカ
『ええ、ミセス・プレシアは我々が捕まえた…こう言えばお解りでしょ?』

ナスカの言葉を聞き誰もが言葉を失い…そしてナスカとアルフの前に蒼の転送魔法陣が展開する

ナスカ
『それではまたお会いしましょう白き魔導師の少女と仮面ライダー君…それとこの子ですが決して悪い様にはしません…ええ悪い様には…』

ナスカの悪魔的な笑みを浮かべ転送魔法陣に入る…フェイトは叫ぶ

フェイト
「翔!フィリップ!」

手を伸ばし叫んだ…だがその手は決して届く事は無く右目から一筋の涙が零れ落ちた

W/翔&フィリップ
『フェイト!!!』

左手を伸ばすがその手は届く事は無く魔法陣が完全に消え左手は空を掴むだけだったそしてやがて雲が辺りを被い大雨を降らせその雨に打たれたのは白き少女と双色の仮面の戦士に雨粒が当たり、少女は何も出来なかった自分に対し涙を流す…そして戦士は

W/翔
『…しょう…くしょう…ちくしょうおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!』

大雨が降る海上に大きな叫びが辺りを響くそして一つ雨粒が仮面の左複眼通り過ぎるそれはまるで涙を流してる様に見え戦士の背中は酷く寂しく見えた

続く

次回:魔導師探偵W/魔法少女リリカルなのは

翔「え?アルフが?」
フェイトと一緒に捕まったハズのアルフが海鳴市に居る事が解った

アルフ「翔…フェイトを…フェイトを助けて!」
アルフの心からの願い聞き再び仮面を被る

???『たった一人で我らミュージアムと闘いを挑むとは貴様は馬鹿だな悪いが貴様には死んで貰うぞ!仮面ライダー!』
アルフを狙って追って来た鮫のハンター

第十四話「ハンターはS(シャーク)/アルフの想いをかけた依頼」コレで決まりだ!
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プロフィール

血液型
血液型はB型
自己紹介
どうも、ピクシブから移転した二人で一人の探偵です。以後宜しくお願いします!
趣味
漫画・アニメ・ゲーム・特撮
特技
特に無い
職業
食品関係
小説について
俺の小説が【これは苦手、これは嫌だ】と言う方は回れ右をしてください。
苦手だと言う方はご遠慮します!

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