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日本の防空識別圏、馬羅島上空を「侵犯」

 日本の防空識別圏が、離於島(中国名:蘇岩礁)を含んでいるだけでなく、済州島南方にある馬羅島上空まで一部「侵犯」していることが判明し、論議を呼んでいる。

 韓国軍の消息筋は25日「日本の防空識別圏は、かつて(韓国の領空である)馬羅島上空の外に設定してあったが、1994年に韓国の領海幅が12カイリに拡張された際、日本の防空識別圏が馬羅島上空に一部入り込む形になった」と語った。領空とは領海の上の空間を指す。69年に日本が防空識別圏を設定した当時は「領海幅3カイリ」の原則があり、日本の防空識別圏は馬羅島上空を含んでいなかった。しかし94年11月、国連海洋法条約が発効して領海幅が拡大したことで、日本の防空識別圏が韓国の領空を「侵犯」する形になったという。防空識別圏は領空とは異なる概念で、法的な拘束力はないものの、陸地から発進した韓国の航空機が日本の防空識別圏に入る際には、日本側に事前通報しなければならない。このため、韓国機が馬羅島上空を飛行する際に日本側へ通報しなければならないという、おかしな事態も生じかねなくなっている。もちろん韓国軍当局は、馬羅島の上空を飛行する際に日本側への通報はしておらず、日本側もこれを問題視していない。しかし領空内では、国際法上「完全かつ排他的な主権」が確保されていることから、日本の防空識別圏が韓国の領空である馬羅島上空を含んでいる問題は是正すべき、という指摘も出ている。

ユ・ヨンウォン記者
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