小説

第十二話

第十二話 少女のK/守る為の決断

前回までのあらすじ
ハードボイルダーの修理が完了し、装甲車リボル・ギャリーを転送し、ハードボイルダーの本来の力を解放し、巨大ドーパントを撃退する、しかし…何故奴ら動物を使い差し向けたのかは今はまだ不明である

場所 海鳴市上空

W&なのはside

『LUNA/TRIGGER』
左胸に有るマグナムを握りWは相手を打ち続けるがその弾を全て避けられていた

W/翔
『くっ、何なんだアイツはいくら思念体でもケタが違うぞ!』

ハードタービュラーを操り敵の攻撃を回避するW

なのは
「翔君!アクセル・シューター!」

Wの援護の為魔力弾を放ち、相手に当るが

なのは
「ふぇ?全然効果が無い?」

攻撃は当るがまるで透き通った様に通り抜け後ろで魔力弾が爆発する

W/フィリップ
『恐らく奴は粒子体だ、一見その場に居る様見えるが違う…無数の粒子が幾つも連なって出来た身体なんだ、だから僕達の攻撃は当らないんだ』

冷静に今の状況を分析し、今回のジュエルシードは無数の粒子が連なったモノの様であり形は四角で光の反射していた、奴の能力は粒子を使い様々な姿に変化する事が可能、そして攻撃が…

ジュエルシード/思念体
『…』

自身の粒子を使い攻撃をする、その一部がWの左肩に当る、威力はそれ程高くは無いが…だが

W/翔
『くっ、肩をカスっただけでコレかよ』

装甲の一部が欠けていた、一つ一つの粒子の攻撃力は高くは無いが当り続ければ、先程の様になる

なのは
「どうしよう…アレの中のジュエルシードをどうやって」

今回は相手は粒子を使い巧に攻撃を避け、さらに無数の粒子の攻撃が待っている、かなり分が悪い相手で有る

W/翔
『一体、どう攻めれば良い?こっちの攻撃はまるで当らない…更に奴の攻撃は厄介だ…どうすれば…』

相手の攻略方法が見つからない、だが…

W/フィリップ
『大丈夫だよ、翔…高町 なのは…君の力が必要だ…貸してくれるかい?』

フィリップの言葉に耳を傾ける、翔となのは、作戦を聞きそして数分後

なのは
「え?…そんな事で良いの?」

首をかしげるなのは

W/フィリップ
『ああ、恐らくそれが奴の強さで有り、弱点だ…だから思いっ切りで頼むよ』

この作戦に確信を持ち、彼女を信じる

なのは
『解ったの…行くよ…デバイン・バスター!』

レイジングハートを構え今出せる最大砲撃魔法を志念体に攻撃をする、そしてその攻撃を回避する様に自身の粒子を辺りに広がらせ避ける、そして一部だけ青く輝く石が目に入った

W/翔
『…まさか攻撃を避ける際には必ず身体を分解させ、そして身体を戻す時間は分解しただけの量で時間をかけるロスが違うとはな…流石俺の相棒だ!』

ほんの数回でそれを見抜いていたフィリップの計算力は驚くモノだ

W/フィリップ
『褒めるのは後とにしてくれ…決めるよ!』

いくら時間がかかっても本体で有るジュエルシードを叩かないと意味が無い

W/翔
『ああ、行くぜ!』

左手でTRIGGERメモリを抜き取り、そのままマグナムのMAXIMUMスロットに差し込む
『TRIGGER・MAXIMUM・DRIVE』
そのまま左手でノーマル・モードからマキシマム・モードに切り替える

W/翔&フィリップ
『これで決まりだ!…TRIGGER/FULLBURST』

マグナムの引き金を引き銃口からは変幻自在に軌道を変える黄色と青の無数の弾丸が放たれ露出したジュエルシードに直撃し、封印をする

W/翔
『うっし、回収完了…これで大分集まったな』

左手でジュエルシードをキャッチして呟く管理局の協力でジュエルシードを集めやすくなった、だが一つ気がかりな事が有った

W/翔
『フェイト…お前達は今どうしているんだ?』

空を見上げ、今まで共にジュエルシードを集めて来た、二人の顔を浮かべた…その背中は何処か寂しげなモノを感じさせた

W&なのはsideEnd

場所 とある次元世界

ミュージアムside

ナスカ
『まさか、あそこで管理局に出くわすとは…不幸中の幸いと言うべきですかね』

ジョーカーとの闘いを終え、その後来た執務管の姿を見て、直ぐに撤退しWとクロノの闘いを見て居た

ナスカ
『まさか管理局に闘いを挑むとは…やはり彼は甘い…だがそれが彼の強さでも有る…結果は目に見えてますが』

この闘いでWが勝利するのが解っており、モニターを切る

ナスカ
『さて…くっ、流石に痛がるのを誤魔化すのはキツイですね』

ジョーカーのキックが決まった所を手で押さえ、痛みを堪える

ナスカ
『計画を先に進めるとしましょうか…あの女性(プレシア)には我々に力を貸して貰いましょう…闘いの最後の舞台に相応しい場所をね』

不敵な笑みを浮かべ、それから暫くしケツァルコアトルスのメモリの性能を調べる為鳥類の中で最も強い鷹にメモリを差しケツァルコアトルスドーパントにし海鳴市上空に放った、その後管理局と共に闘うWの姿をモニターで監視し、今後の動きを調べる為で有る

ナスカ
『成程、管理局に協力をしましたか…ですがその選択は果たして良い方向に行くのかどうか…まぁ彼等次第ですね…さて私もそろそろ行動をしますか…楽しみにして下さいね…【仮面ライダー】君』

蒼の魔法陣を展開させプレシアが居る時の庭園に向かう、このナスカの行動で闘いの渦が更に捻りを増す結果になるのはまだナスカ以外知らなかった

ミュージアムsideEnd

場所 アースラ艦内部休憩室

翔&フィリップ&なのは&ユーノside

先程の戦闘を終え英気を養う為、お互い休憩室に向い、向かう途中ユーノと会い、一緒に行こうと誘い現在に至る

翔「ふ〜う、今回の思念体は少しヤバかったなアイツ等の変形個体ってのは決まって無いんだろ?正直やり難い相手だな」

今回、回収したジュエルシードの個体を思い出しやり難い相手だと実感をする

ユーノ
「はい、ジュエルシードの理論はまだ解明されてない多くの事が有るんです…それを調べようとミッドチルダに向かう途中事故に有って…」

事故の事を思い出し苦い顔を浮かべた

フィリップ
『その事故が気になるね…そもそも事故の原因が解らないのが大きな謎だ…まるで誰かがそう仕向けた様に思える』

このロスト・ロギア事件が起こる前の謎の輸送船事故それが事件を解決する鍵だと思ってならない

なのは
「ん〜でもそうじゃないって可能性だって有るよね?でも…一体誰なんだろ…」

ん〜と首を傾げ頭を悩ませるが答えは出て来ない


「もしミュージアムが手を下したモノだと考えれば…いや、証拠が不十分だな…とにかく今は出来る事をしよう…それにフェイト達と会って今の事を話さないとな…」

首を振るい…今も何処かでジュエルシードを集めている二人の事を思い出し、両手を会わせて考える

なのは
「うん…そうだね、あ!…そう言えばこの前全身真っ黒だったよね?一体どうして?」

この前のジョーカーの姿を思い出し尋ねる


「あ、そう言えば言って無かったなアレはジョーカー…仮面ライダージョーカー…アレは俺とフィリップのリンクを断つ事によって変身が可能な姿なんだ大抵は俺の魔力が低い時に変身する姿なんだ、簡単に言えば緊急用だな…まぁメモリ一本しか使えないのが残念だけどな」

ジョーカーのデメリットを言って軽く苦笑を浮かべる

ユーノ
「そうなんですか…しかしあの様なシステムは聞いた事が有りません…何故それ程の力を?」

Wの力は余りにも未知数で有り、そしてまた謎でも有る


「そうだな…先ず何故俺がこの道を選んだのは…」

翔がそう言いかける時突如アースラ艦内部に警報音が鳴り響き、全員コクと頷きアースラのブリッジに向かった

翔&フィリップ&なのは&ユーノsideEnd

場所 海鳴市 海上

フェイト&アルフside 

その場にフェイトと狼モードのアルフが居た

そしてフェイトが突如目を閉じ何かを詠唱し始める黄金の魔法陣を広範囲に展開される

フェイト
「アルカス・クルタス・エイギア…」

更に詠唱を続け

フェイト
「きらめきたる天神よ…今導きのもと、降りきたれ…バルエル・ザルエル・ブラウゼル…」

その時展開された魔法陣から海に向かって雷を降り注ぐ…そして空が雲に覆われやがて雨が降り始める
何故フェイトがこの様な真似をするのか…それは今まで地上しか探した事が無いのでもしかしたら海の中に有ると考え今回は海に的を絞った、そしてコレは海の中に有るジュエルシードを強制的に発動する為のモノ、だがリスクが有るのが目に見えている…だが彼女は此処で折れないだろう…自身の役目とそして探偵との約束を信じ、フェイトは詠唱を続ける

フェイト
「撃つは雷、響くは轟雷…アルカス・クルタス・エイギアス…」

その詠唱を終えフェイトの目の前に六つの竜巻が巨大な円を描き通常とは違い遥かに大きな竜巻で有るバルディッシュをサイトフォームし身構えるフェイト、そして

フェイト
「行くよ!アルフ、バルディッシュ!」

使い魔とデバイスの名を言い、六つの竜巻に立ち向う

アルフ
「あいよ!」

勢い良く答え、フェイトの後を追い、更に

バルディッシュ
『イエス・サー!』

自身の主を支える為、限界に挑む

フェイト&アルフsideEnd

場所 アースラ艦内部ブリッジ

翔&フィリップ&なのは&ユーノ&管理局side

先程の警報音を聞き、急いでブリッジに来た三人はモニターを見て驚いた、モニターでは台風とも嵐ともいえる天災が映し出されていた…大雨が降り、雷が鳴り響き、海は激しく渦を巻き全てを飲みこむとする勢いで有り、かつて無い脅威が海鳴市に迫って居た


「一体何が有った?」

モニターを監視しているエイミィに呼び掛ける

エイミィ
「翔君…見ての通り今海鳴市の海上で複数の竜巻が発生したの…でもただの竜巻じゃない…これは…」

エイミィがそう言いかけた時

リンディ
「これは魔導師が引き寄せた現象だと私達は考えてます」

リンディのその言葉を聞き驚きを隠せない三人、だが一人険しい表情でそのモニターを見続けるクロノ


「とにかく街がピンチなんだ、行くぜ…なのはちゃん、フィリップ!」

今はこの危機を救えるのは自分達しか居ないと思い二人に呼び掛ける

なのは
「うん、解ったの!」

フィリップ
『ああ、行こう翔!』

二人は勢い良く答えるが…その時

ユーノ
「え?アレって、ちょっと待って二人とも…アレを見て」

ユーノの一言で二人は立ち止まりモニターを今一度確認し、その姿を見た


「フェイト!!!」

必死で頑張ってる少女の姿を見て誰よりも大声で彼女の名前を叫んだ

なのは
「フェイトちゃん一体何を?」

フェイトが行ってる行動を見て疑問を感じる、その行動は余りにも危険過ぎるモノだからだ

フィリップ
『恐らくアレは自身の魔力を叩き込んで海中にあるジュエルシードを強制発動させ、回収しようとしてるんだ…かなり危険な賭けだけどね』

フェイトの行動を分析し答える、そして管理局側では

リンディ
「何とも呆れた子ね…かなり無茶をしているわ」

管理局側で見ればフェイトの行動は自殺行為に等しいモノだった、それに続く様に

クロノ
「無謀ですね…アレは個人の魔力の量を超えている…余程馬鹿と見えるな」

呆れた表情を浮かべた、フェイトの行動は勇敢なモノでは無く、無茶…無謀…危険…馬鹿と言った行動で有り、とても褒められたモノでは無い…だがただ一人だけは違った


「そっか、アイツ頑張って集めようとしてるんだ…俺が、いや【俺達】が居なくてもちゃんと頑張れるんだって思ってあんな真似を…さてと行くぜ、フィリップ…なのはちゃん」

帽子を深く被りブリッジを出ようとし、首をかしげるなのは…だが

クロノ
「待て!何処に行くつもりだ?」

翔達の行動を見て呼びとめるが翔は振り向き答えた


「決まってるさ…フェイト達を助けに行く…悪いが行かして貰うぜ!」

クロノの問いに対し軽く笑った…なのはは、その表情見て笑みを浮かべる…だが

クロノ
「その必要はない…放っておけば彼女は自滅する…」

クロノの発したその一言、そして翔は


「な!?フェイト達の事を見捨てるって言うのか!」

管理局の判断に疑問を持ち、拳をグッと握る

クロノ
「見捨てるとは言って無い…これが僕等の決断だ…それにフェイト・テスタロッサ達の保護だったな、心配無い…この前の君が言った、条件の一つ…彼女が倒れた後、【保護】をしよう…だから君達は…」

保護と言う聞こえが良い言葉を聞き、左手でクロノの胸倉を掴む


「保護だと?違うな…正直に言ったらどうだ?【捕まえる】とな…お前たちは自分達の正義を掲げて居るが…そんなの正義でも何でもねぇだろ…目の前の現実から目を背き自分達が正しいと思いこんでるだけだ、お前達じゃ世界を救えないぜ、たった…たった一人の女の子を救えない奴らが世界を救える訳無いだろ!!!」

大声で叫び、その叫び声を聞きビックと肩を揺らすなのは、だがクロノは…

クロノ
「ふん、だったら何だ?お前は何だ?救えるのか?アイツを、いや犯罪者をな…あんな愚かな奴に助ける価値はない!」

クロノのその発言で翔の何かが切れた


「ふざけるな!俺は探偵だ…そしてフェイトは俺の依頼人だ、お前達の決断は間違ってるぜ…さぁ、お前の罪を…数えろ!!!」

右手にグっと力を込めクロノの左頬を思いっ切り殴り飛ばす、そしてクロノの前歯が折れ、やや血を拭き出しその血は翔の右手にかかった、だが翔は未だにその視線をクロノに向け続ける…その罪を決して許さないと言う感情を込めて…全員翔の行動を見て驚いた、突如怒り…そのまま電光石火の如く右ストレートを決めクロノを殴り飛ばし殴り飛ばされたクロノは左手で左頬を抑え翔の方を睨む

クロノ
「くっ…いきなり何をする?それに罪を数えろとはなんだ?僕達に何か罪が有ると?」

何故殴られたのか理解出来ず問いただす


「ああ…有るぜ先ずお前達の罪は自分達の正義を通して居るだがお前達は見て見にフリをしている…お前達は力が有りながら助けられる命が有るのにそれを見捨てて居る…更に上からの命令では絶対に逆らえないそれじゃただの命令を聞くだけの人形だ!目の前で困ってる奴が居たら助けるのは当たり前だ!それが正しき事じゃないのか?お前達はただ規則に乗っ取り実行してるだけにしか過ぎない…何故手を伸ばさない?何故手の届く所しか助け様としない?伸ばせば伸ばした分だけ助けられるんだ!だから俺はお前達のやり方が気に入らない!それがお前達の罪だ…今一度数えろ!」

声を張って大きく叫んだ誰もが翔の言葉に耳を傾け…管理局の者は視線を下げた、だが少女と少年は違った

なのは&ユーノ
「翔君/翔さん」

二人はそんな翔を見た、ただ見つめる事しか出来なかった


クロノ
「ならば逆に聞こう?お前は救い続ける事が出来たのか?世界を人々を守り続ける事が出来たのか?どうなんだ…黒木 翔!」

例え仮面ライダーで有っても全てのモノを救う力は無い現に多数の世界とその人々が犠牲になって居た
この時はクロノは仮面ライダーもまた同じモノと考えていた、しかしその答えを聞くまではその考えは間違いだと気付かされた


「確かにお前の言うとおり俺はいや…俺達は救い続ける事は出来なかった他の世界を救っても別の世界が犠牲になってる事ぐらい解ってるさ…でもなそれでも闘い続けると決めた…何故なら救える命が目の前に有るなら何が何でも助けたいだから俺は、いや【俺達】は救えなかったモノのその命と思いと罪を背負い、その罪を数え続ける!そして平和と命を奪う者と闘うとな…昔とある男が言って居た【今此処で決断しなければその後一生後悔する事になる…どう決断するのはお前自身だ】ってな…だから俺達は決断したんだ…何年かかっても必ず全てを救って見せるとな不可能と思うなら笑えば良い…だが諦める気は無い…俺達にはそれ位の力が有る…だから振るい続けるこの力で守りきれるモノを守る!だからフェイト達を助けるもし邪魔をするなら容赦しないぜ!」

フィリップに頼みリミッターを掛けて居た魔力を少し解放し周囲を威圧し殆どの管理局員が黙る…しかしクロノはそれを受けながらも翔に問いただした

クロノ
「くっ…なら聞こうお前の罪はなんだ?何故そこまでお前達を突き動かす?」

翔達の罪に付いて解いた…それが彼等の原点だと考え…やがてその答えが返って来た

翔&フィリップ
『「俺と/僕の…罪は【勝手な決断をした事/何一つ決断しなかった事】それが俺と/僕の…罪だ…だからそれを償う為に闘い続ける何度でも仮面を被り続ける…それが俺達の/僕達の償い方だ」』

誰もがその言葉を聞き沈黙をする彼等の言葉はを聞き誰も彼等に掛ける言葉が見つからなかった…彼等はそれぞれの罪を背負い闘い続けて来た…そんな彼等を止める資格は無い…自分達の罪を背負う覚悟は余りにも甘いモノだからである


「その沈黙は了解って事で良いな…だったら行かして貰うぜ?」

そのままブリッジを出る翔

なのは
「あ、待って翔君!」

それを追い掛ける様にブリッジを出るなのは

リンディ
「ふ〜う、まだ若いのにあんな事を言うなんて…私達では彼等を止める事は出来ないわ…今は彼等に任せましょう…頼んだわよ仮面ライダー」

二人で一人の探偵を見つめ自分達の罪を見つめる事しか出来なかった…そしてクロノもまた自分の罪について深く考える

なのは
「翔君、待ってよ!」

先程出て行った翔を追いかけ呼び掛けるなのは、その声を聞き振り向き一言


「ゴメンよ…なのはちゃん血生臭い所を見せちまって…なぁ今の俺の事をどう思う?怖いか?」

先程クロノを殴り飛ばした事を思い出し呟く

なのは
「そ、それは…」

口ごもるなのは、そしてなのはに変わって


「怖いよな?特に人が怒ったのを見ると誰だって怖いと思う…良いんだ怖いなら怖いでさ…だから無理をしなくて良い…ただこれだけは言って置く…人が本当に怒るのは何かを守る時なんだ…だから今がその時だ…それだけは解って居て欲しい」

何処か辛そうな瞳でその言葉を言い…それを聞きなのはは、翔を見つめた彼の強さと優しさがその瞳の中に有るの感じていた

翔&なのは&フィリップ&ユーノ&管理局sideEnd

場所 海鳴市 海上

フェイト&アルフside

フェイト
「…はぁはぁ…」

フェイトは息を荒く立て未だ六つの内にまだ一つもジュエルシードを回収出来ずにいた
そして更に竜巻の威力は増し、雨は豪雨を降らせ雲は雷を走らせ続け…そんな中フェイトは諦めなかった…此処で諦めたら全てが水の泡になってしまうから…しかしバルディッシュの刃が徐々に消え始める

フェイト
「絶対に諦めない!」

再び握り直すが…その時

アルフ
「フェイト!避けて!」

アルフの叫び声を聞き振り向くが気付くのが遅れた、フェイトは巨大な竜巻に巻き込まれ徐々に意識を奪われ
海に放り飛ばされ、薄れゆく意識の中で彼女はこう呟いた

フェイト
「アハハハ…ちょっとダメだったかな…ゴメンねアルフ…ダメなご主人様で…バルディッシュもこんなになってゴメン…それに翔、フィリップ…ダメな依頼人で本当に…」

それを言いかけるが…その時少女に吹く風が変わった

???
『諦めるな!』

その言葉はとても聞きなれた言葉だ、温かくそして優しい強い言葉

???
『手を…手を伸ばせフェイト!!!!』

今度ははっきり聞こえた何時も自分達を助けてくれた二人の探偵の片割れで何時も温かいご飯を作り笑顔で手伝ってくれたあの声だと気付き、左手を伸ばしその手を掴んだ…その手は黒い鎧に覆われた左手で有る…そうたった一人のいや、二人で一人の彼等で有る事を…そしてその姿を見て驚いた

フェイト
「しょ、翔?…どうして?」

今目の前に居るのは右が緑、左が黒の双色の仮面の戦士が目の前に居た…そしてそんな彼女の疑問に答えた

W/翔
『決まってるだろ?随分遅くなったが合流出来たな…だから一緒に行こうぜ!』

仮面越しの彼の笑顔が目に浮かんだ


続く

次回:魔導師探偵W/魔法少女リリカルなのは

W/フィリップ『あの竜巻を止める方法は一つだけ有る』
フィリップの提案でみんな頷きそれぞれの出せる力を振り絞る

なのは「お友達になりたいんだ」
なのはの一言でフェイトの心が揺らいだ

ナスカ『困りますね…これ以上勝手な事は許しませんよ?』
影で蠢く陰謀が動き出す

第十三話「風を切り裂くそれぞれのO(オモイ)/動き出す策略」コレで決まりだ!
18/18

プロフィール

血液型
血液型はB型
自己紹介
どうも、ピクシブから移転した二人で一人の探偵です。以後宜しくお願いします!
趣味
漫画・アニメ・ゲーム・特撮
特技
特に無い
職業
食品関係
小説について
俺の小説が【これは苦手、これは嫌だ】と言う方は回れ右をしてください。
苦手だと言う方はご遠慮します!

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