「ほこ×たて」の「やらせ」を出場者がホームページで告発「余りにも酷い編集。全くの作り物です」

公開日: 2013/10/23

「ほこ×たて」の「やらせ」を出場者がホームページで告発：「余りにも酷い編集。全くの作り物です」

フジテレビ系の人気バラエティー番組 「ほこxたて」で、やらせが発覚した。きっかけは、出場者がインターネット上に公開した「告発文」。 2013年10月20日放送の「ほこxたて」では、「どんな物でも捕らえるスナイパー」と「絶対に捕らえられないラジコン」の対決が放送。ドラマチックな展開だったが、1­0月23日になって、「放送内容は嘘だった」という疑惑が浮上。
ラジコンカーで出場した広坂さんが、勤務先のラジコン製造販売メーカー「ヨコモ」の公式サイト上に「告発文」を公開した。「告発文」によると、実際はラジコンボートが先鋒­で3連勝し、対決はラジコンチームの勝利で終わるはずだったが、ヘリとカーの対決も見せられるように順番を入れ替えることが決まり、撮影が行われたという。また、放送では­「クリスさんとラジコンカーが対決し、クリスさんが残り1秒で勝利した」という内容になっていおり、対戦相手も勝負の内容も事実とは異なるものが放送されていた。
広坂さんは放送直前に制作会社から編集内容を知らされ、「もしこの内容で放送された際には、事実を発表します」と忠告し、内容を偽らないよう要請していたが、嘘の内容で放­送され、告発に至った。 広坂さんは過去2回「どんな獲物でも絶対に捕まえる鷹」、「どんな物でも捕まえる猿軍団」とも対決していたが、その際も「鷹がラジコンカーを追いかけて来ないので、鷹が慣­れるまで練習させた上で再戦して欲しい」「鷹が逃げるので鷹が追いかけて来るよう、ゆっくり走らせて欲しい」などというスタッフからの要求や、猿がラジコンカーを怖がって­逃げてしまうので釣り糸を猿の首に巻き付けてラジコンカーで猿を引っ張り、猿が追いかけているように見せる細工という「演出」があった。
「これまでは、『ラジコンの認知度を上げたい』『ラジコンを普及させたい』との強い想いで、制作会社からの度重なる無理な要望にも出来る限り応えて参りました」という。し­かし今回の放送で「ラジコンのイメージダウンだけでは無く、想いとは裏腹にラジコン愛好家の皆様にも多大なるご迷惑をお掛けする結果となってしまいます」と嘆く。
告発文の最後には、「放送開始当初の『ほこxたて』は、斬新な企画で、『人対人』、『企業対企業』の真剣勝負での対決だけに見る人の目を釘付けにしました。視聴率が高かっ­たのもうなずけます。人気番組であるだけに、私共も多大なる期待と希望を持っておりましたが、昨今では余りにもひどいやらせ番組に成り下がってしまった為、今回のようなご­報告をしなければならなくなりました事、非常に残念な気持ちと悔しい思いで一杯です。最後に、フジテレビさんには放送開始当初の輝いていた人気番組『ほこxたて』の再興を­強く願っております。」と結んでいる。
広坂さんの告発はネット上で瞬く間に広まり、「ラジコンの世界チャンプに対してホントに失礼極まりない」「いつかはやると思ってたが、やり口が汚すぎて酷いですね」「ガチ­ンコ対決が売りの番組でしょ？こりゃ打ち切りだな」など、番組への批判の声が多数上がっている。