今年、韓国の麗水で、5月から3ヶ月間世界博覧会が行われました。そのテーマは「生きている海、息づく沿岸」だそうです。 そしてそのシンボルは地球を表し、3つの色でモチーフを表しています。 ・レッドのモチーフは、海と陸地に生息する生命体を象徴 ・グリーンのモチーフは、生命体がともに生きる環境を象徴 ・ブルーのモチーフは、きれいで澄み渡った海洋を象徴 一方期間中こういう訴えをしている人がいたことはあまり日本では報道されませんでした。 1972年、「廃棄物その他の物の投棄による海洋汚染の防止に関する条約」(通称:ロンドン条約)が採択され、さらにロンドン条約による海洋汚染の防止措置を強化し、海洋投棄を原則として禁止するものとして、1996年11月採択され、2006年3月発効されています。 この条約及び議定書には日本も韓国も署名していて、日本では2007年から海洋投棄の原則的に禁止となっています。一方韓国の状況がどうかというと「国土海洋部の海洋警察庁海洋投棄量集計資料」というのが韓国統計庁から示されています。 その投棄類がどういう種類のものかは青枠内に書いています。 液状 : 糞尿、畜産糞尿、汚水、食品物流の処理廃水 汚泥 : し尿処理汚泥、排水処理汚泥、家畜ふん尿処理汚泥、下水処理汚泥 鉱物 : 鉱物性廃棄物 その他 : 水産加工残渣、原料動植物廃棄物 以前は日本のTV番組でも取り上げられたこともありましたが、韓国は、ロンドン条約議定書に署名した国で唯一海洋投棄を続けている国なのです。しかしいくら韓国と言えども、さすがに海洋投棄を続けていくことはできないので2012年から3年間にかけて海洋投棄を禁止することになりました。
ハンギョレ2011/05/30 (国土海洋部プレスリリース 2012/08/30) 左は2006年に投棄量の削減を示した時の報道。 こうしたことが決まれば、それに対して対策を取っておくのが普通のことだと思うのですが、そこは韓国と言うお国柄でもありますから、直前は大慌てだったようで、『畜産糞尿海洋投棄の禁止、D-4 ...養豚農家 "糞尿との戦争"』 (ハンギョレ2011/12/28)の記事では、海洋投棄畜産糞尿量が最も多い金海市の実情を次のように書いています。 金海市の養豚農家の海洋投棄量は一日330tである。金海市は、来年4月に共同資源化施設(一日99tの処理)、9月、公共処理施設(一日200tの処理)を完成すると、相当な処理ができると言う。しかし、養豚農家は心配が泰山だ。イジェシク支部長は "うんこ考えると眠れない"とし、 "来年3月頃戦争が起ることがある"と憂慮した。 処理施設が完成してもまだ足りない状況ですが、畜産業者は保管施設を大きくしたり有機肥料への転換など大わらわのようです。また慶尚北道にある安東市は公然と反対意見を表明しています。市のHPにある「政策討論2011-08-08」に載っていることを紹介します。 ------------------------------------------------------------ 1.各家庭では今日も残飯、生活後廃水(皿洗い、洗濯、入浴、その他)、養豚農家では家畜糞尿が発生して回収業者および独自の処理を通じて飼料、堆肥、リサイクル、海洋投機、その他方法で処理されています。もしこれら物質が正しく回収・処理が出来なければ今直ちに私たちの生活に大きい不便がもたらされて廃棄物大乱が発生して関連業者もまた、生産性に大きな問題が発生します。 2.先進国では50〜60年前から海洋投機してきて20年前から禁止してきているけれど、私たちはというと80年代後半海洋投棄が始まって陸上環境に途方もない変化を招いて川、河川、年安易きれいになりました。 また、海洋投機が海洋生態系破壊海水の汚染源という報告書は我が国では報告されたことがありません。もしあるならば環境団体や海洋投機海域隣接国日本がじっとしていますか? 3.海洋投機が最も低炭素緑色成長の一番の貢献者です。 欠陥が発生しますか? 2次処理に対する経済的環境的負担がありますか?処理するのに追加的な施設、ガス、遺留、電気も必要にはしなくてCO2が発生することもありません。 海洋投棄後環境がきれいになったとのことがほとんどの考えです。 先進国では国土条件、陸上処理技術、施設インフラが完ぺきな程よく構築されたが、我が国はまだ不備でまた、委託業者の80%以上が陸上での完ぺきな処理施設が完備する時まで海洋投機禁止を猶予しなければならないというのに2012年から下水汚泥、家畜糞尿2013年から海洋投機禁止を立法化させるとは現実を無視した机上行政です。 4.下水汚泥、家畜糞尿が全体海洋排出量の50%以上を占めるのに、海洋業者がもう全部廃業するならば2012年1月からは残りの音廃水、廃水くると、廃水も海洋投棄にならなくて廃棄物大乱が発生するでしょう。 4ヶ月後で倒産するが今当分業界従事者が生存権のために他の業種で切り替えてあきらめるが同じことです。 以後発生する廃棄物大乱は誰の責任ですか? もう私たちの従事者は8月9日果川(クァチョン)庁舎で海洋投機禁止反対集会を開催します。 多くの関心を持って下さい。 安東市HP(機械翻訳)) ----------------------------------------------------------------------- 要は、 @海洋投棄によって身近な河川がきれいになった。 A海洋投棄は安いコストでCO2の発生を抑えることができる B生態系破壊や海水の汚染源という報告はまだない Cインフラが整備されていないのに海洋投棄禁止は現実を無視している D業者がいなくなると廃棄物であふれ生活に支障が出る と言うことでしょうか まぁこういう考え方で世界各国が海洋投棄をしたら海が汚染されるからやめようという趣旨の条約のため、世界各国が陸上処理するようにしているのですが、全く理解していないようです。 韓国で2014年に海洋投棄の全面禁止が行われることになったことは、「海洋投棄=해양투기」で検索すると多くの報道で取り上げられているので、今年韓国の一つの大きなニュースになったことがわかります。普段は「東海」と騒いでる割にそこをゴミ捨て場としていたのですから海洋投棄の禁止が韓国にとって大きなニュースであることは間違いありません。 李明博大統領は今年で任期が切れますが、これが本当の「立つ鳥跡を濁さず」でしょうか。 さて日韓交流サイトに青IDからゴミに関しての話題が投稿されました。
「韓国人に少しありがたがらなければならないのではないか?」という投稿に「初めからゴミを出すな!」と赤IDからツッコミがあったことはいうまでもありません。
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