| メイドと少年 |
| あらわになった俺の大きなおっぱいに少年が、ユウキが吸い付いている。 そこから出てくる母乳を赤ん坊のように飲んでいるのだ。 俺の一族の男はある一定の年齢に達すると女になることが出来る。 その女になった体から出てくる母乳は俺が今使えているこの一族にとって大切なものだ。 年少期のある時期には、定期的に母乳を摂取しなければならないからだ。 そのため俺はこの少年のためだけに、母乳を提供している。 時には母性愛を感じながら。 ユウキの一族は代々このような症状が発生する。 10歳の頃に、およそ2ヶ月の間にわたってほぼ毎日発作が起こるのだ。 原因はよく分かっていない。ある種の呪いが受け継がれているともいわれている。 その発作を止めるためには俺の一族の男子が女性化し、その体から出る母乳を飲むことによって抑えられる。 つまりはユウキの一族にとって俺たちの一族は必要不可欠なのだ。 基本的にその年代に達した時、俺たちの一族の誰かが女性化してその2ヶ月の期間母乳を提供する役を担う。 俺がメイド姿になっているのは副業のようなものだ。人によってはメイドとして身の回りの世話も一緒に行う場合もある。 もちろん、メイドとして働くのは本来の目的とは別だから給料がもらえたりする。 ただ、必ずしもメイドとして共にいるというわけではない。この発作は一日一回必ず起こるが、大抵は時間が決まっている。 人それぞれだが、その時間は夕方だったり、朝起きてしばらくだったり。 そのため発作の起きる期間中、女にはなっているものの発作が起こりそうな時間帯だけ訪れて待機しているのが普通だ。 そしてその際に母乳を飲ませるのだ。 ところがこの少年、ユウキの場合は事情が異なっていた。発作が発生するのが極めて不定期なのだ。 発作の起こるのはきわめて不定期。それは朝目を覚ました直後だったり、昼間だったりとてんでバラバラ。 したがって俺は毎日ユウキと共に生活する必要がある。 不定期ゆえにユウキはその間学校に行けなくなった。いつ発作が起こるかわからないからだ。 外出は許されてはいるものの、俺が必ず付き添う必要がある。 水筒に母乳を入れて持たせればいいように思えるかもしれないが、何故か一度出したものでは効果がない。 必ず俺がこのおっぱいから直接飲ませなければならなかった。 つまりはどんな状況で発作が起こるのかわからないので、必ず付き添っていかねばならないのだ。 冒頭の出来事も庭で遊んでいるときに発症したのだ。 俺のおっぱいに口をつけていたユウキはそこから口をゆっくりと離した。もう問題ないということだ。 敷地内で周囲には誰もいないとはいえ、やはり屋外で胸をさらけ出すのにはさすがに恥ずかしかった。 ユウキの場合は場所を選ばずなので仕方のないこと。 一日一回という回数ははっきりしているとはいえ本当に不定期なのだ。発作が起こるたびに彼は胸をおさえる。 その時は適切な場所まで俺が抱えていくか、その場ですぐさま飲ませるかのどちらかだ。 とはいえいきなり苦しくなるというわけではなく、発作が起こりそうになったら自己申告しておっぱいを飲む、という段取りだ。 場所を選ばないだけに俺はこの期間中ずっとこのユウキと行動を共にすることになる。だからお風呂に入るのも一緒だし、寝るのも一緒だ。 普通は定期的に発生する発作なのでここまでしなくてもいいらしいのだが… つい先ほどまでユウキが口にしていたおっぱいをしまっていく。 おっぱいを露出していた恥ずかしさなのか、それとも日々積み重なるユウキに対する母性愛なのか。俺は少し顔を赤くしていた。 俺、アキラがここでユウキと行動を共にするようになって一ヶ月が経過した。 この時期になると俺自身女の体というものにすっかりなれていた。 最初こそ変貌した自分の体に戸惑っていた。何せ今まであった股間のものがなくなって、胸には巨大な物体があるのだから。 特にこのおっぱいには困ったものだった。俺の一族の男が女性になると、どういうわけか巨乳になるものが多かった。 俺の場合はFカップだそうだ。これだけ重量のあるものが胸に二つくっついているのだから体の重心はずいぶんと変わった。 おかげで当初は普通に歩くにもまごつくような状態だった。 ブラジャーで固定しているとはいえ、歩くたびにそれが上下して邪魔でしょうがない。 さらにはそのブラジャー自体、常に肌に張り付いて胸をがばっと持ち上げているので違和感があって仕方がない。 そして肩もこる。 股間も心細かった。これもブラジャー同様、下着が完全に肌に張り付いているのにはしばらく違和感を覚えた。 そういえば子供のころパンツはブリーフだっけ。あれも肌に張り付くようなものだった。 そして中学生になってトランクスに替えると、ぴったりした感覚のないその下着に戸惑っていた。 今はそれとは逆のことが起きているのか。 しかしこの違和感はそれ以上だ。太ももを摺り寄せてもその付け根にあるはずのものがないのだから。 時には根っころがって体育座りよろしく足を抱きかかえてもその存在感は確認できない。直接手で触ってもやはりない。 さらにはこのスカート。女性は何故このようなものを着用することを選んだのか。 その下は完全に開放されているがゆえ、常にスース―している。 ズホンをはかないで下着姿で歩いているのと大して変わらないような感覚だ。 とはいえそれらの違和感も最初だけ。自分の体に興奮を覚えていたのも最初だけで、しばらくすれば何も感じない。 何も感じないということはないのだが…用するにそれが自分の体だと、普通だと認めたということだ。 しかし俺は慣れてもユウキもそうなるわけではなかった。 「ほら、背中洗うから」 今、俺とユウキは一緒に風呂に入っている。背中を流している間、ユウキは顔を赤くしてうつむいている。 やはり恥かしいのだろう。実はユウキは俺が本当は男だということを知らない。 何せ複雑な事情なのだ。そんなことを説明したところで理解するのは難しいだろう。 そのため俺の裸に対してはどうしても顔を赤くしてしまう。いや、女性の体のだから当然か。 こればかりは一ヶ月たってもユウキの方は慣れないようだった。 ユウキはこの時おちんちんを硬くしているのかもしれない。この年であっても勃起はする。 もしかすると女性の体を見て硬くなるそれに違和感を覚えているのかもしれない。 何故ここはこういう風になるのだろうか、何故硬くなるのだろうか。元に戻れ…と。 そんなことは多分俺には言わないだろう。本当は男の俺も今は女性。女性にこんなこと聞くことなんかできやしない。 そんなもどかしい思いをしているのだろうなと考えながらユウキの背中を流してやる。 ユウキは相変わらず恥かしさを隠すようにうつむいたままだ。 が、何かおかしい。うずくまっているだけではない。小刻みに震えているように見える。 しまった!? そういえば今日は発症していなかった。発作が起こったのだ。 「ちょっと、しっかり」 ユウキを抱きかかえる。はぁはぁと息を荒くして震えていた。 俺は大慌てでユウキの口に俺のおっぱいを吸わせた。 最初は俺自らおっぱいを押してやって母乳を出してやる。少し飲んだら落ち着いて自力で飲んでいく。 普段はここまで症状が悪化する前に飲ませるようにしている。そうなる前にユウキが自ら言うはずなのだ。 この場の恥かしさからなのか、緊張していると勘違いしていたのだろうか。 いずれにしても俺自身気がつくのが遅れてしまった。失態だ。 とはいえ母乳を飲んでユウキは少しずつ落ち着いてきたようだった。体の震えも収まってきた。 俺は安堵の表情を浮かべた。最悪の事態は免れたようだ。 しばらくしたらおっぱいから口を離した。 「もう、大丈夫?」 俺の問いに「うん」とうなづく。 「ごめん。気がつくのが遅くて」 お互いに向き合った状態で話し掛ける。が、ユウキの視線は下を向いたまま。 ん? と思い下を向くと、気がついた。 俺は慌てていたのか、大股開いた状態だった。そのおかげでその中が丸見えだった。 対してユウキの方も、俺の体に興奮していたことを示していた。おちんちんが勃起していたのだ。 短い沈黙。その後、お互いにくすくすと笑っていた。 夜。ユウキと一緒に寝るために着替えをしていた。 俺はネグリジェを着ていた。まさかこのようなものを着ることになるとは夢にも思わなかったが。 薄い布地の下は大きなバストを支えるブラとショーツのみ。足元から胸まで通じているだけあってスカート以上にスース―する。 しかしこの衣服は寝るだけのものだから我慢できる。 さすがに髪の毛のセットだの化粧水をつけたりといったことはしない。そこまで女性化してはいないから。 それに寝るときはユウキと添い寝である。あまりわずらわしいことをしたくはない。 ところで何故添い寝するのか。それはユウキの発作がいつ起こるかわからないから。 目を覚ました直後に発作が起こったとしてもそれに対処するためだ。実際そういうこともあった。 明かりを消し、一緒にベッドに入る。ダブルサイズのベッドは俺とユウキが一緒に寝るのには十分なサイズだ。 気恥ずかしいのか、ユウキはいつも俺に背を向けて寝ている。が、寝るまでの少しの時間までわずかながら会話はする。 「あの、アキラさん」 俺の名前を呼ぶユウキ。女なのに男っぽい名前に少し不思議に思っているかもしれないが、そんなことを聞くために声をかけたわけではないのはよくわかっている。 「何?」 「あの、あそこ見ちゃってごめんなさい」 思わず目を丸くしてしまった。気にしていたのか、そのことを。 「別に、私もユウキのあれ見ちゃったからおあいこだよ」 「は、はい…」 この夜の会話はそれで終わった。 けなげなやつだと思った。普通だったら見てないふりして終わりにするのだが、ユウキの場合はそうではなかった。 自分のしてしまったことをしっかり自覚している。そしてまずいと思えばきちんと謝る。 いまどきの子供としてはめずらしいかもしれない。最近の子供はよくしつけがなっていないと聞くのだから。 それは俺に対する態度からもわかる。 名目上は俺は雇われ身分。であるならばえらそうな態度になるのは当然かもしれない。 しかしユウキはそんな態度は少しも見せない。丁寧に対応する。 そういう風にしていたから俺もここまで一緒に入れたのだと思った。これが態度悪ければ一緒にいるのはもちろん、母乳を飲ませるなんて事は絶対にしていない。 だから俺も自然とユウキと一緒にいようという気持ちになれたのだろう。 あっという間に二ヶ月という時間が経過した。 すなわち、ユウキの症状はもうすぐ治るということだ。 ふと思い起こせばこの二ヶ月という期間は長いようで短かった。 俺が女であることにいつまでも抵抗していれば絶対に長く感じていたことだろう。 しかしユウキと一緒に、仲良く過ごしていた日々を考えればそれは短く感じた。 考えてみればいつも一緒にいた。なにせユウキの両親は二人とも仕事に出ており、帰りはいつも遅い。 必然的に二人きりだ。いつも二人だった。食事を作るのはもちろん、家事、洗濯も俺の務めとなっていた。 俺自身料理には自身があった。ごく普通の料理であれば大抵のものは作れる。それをユウキは喜んで食べてくれた。 学校にもいけない状態であったから俺が勉強を教えていた。 俺自身小学校で学ぶことなどほとんど忘れていたから教科書とにらめっこしていたなぁ。 結局俺が教えるというよりも俺が小学校の勉強の復習をするような状態でもあった。 そんなことを思いながら笑みを浮かべる。 が、問題が起こった。二ヶ月を過ぎたというのにユウキの症状が治まらないのだ。 こればかりはまるでわからなかった。大抵の場合一族の症状は多少の誤差はあるものの二ヶ月の間だけ。 なのにユウキの場合は症状が出てから既に二ヶ月と半月を経過していた。 「やはりユウキの場合は特殊なのだろうか」 ユウキの父が言った。俺は今、ユウキの両親二人と共に話をしている。ユウキはいない。今日は既に症状が出ており、問題ないと思って一人で寝かせているのだ。 ユウキの父親の考えは一日のほぼきまった時間に発症するのではなく不定期であることが関係しているのではないかということだ。 「あの子、一生治らないのかしら?」 おろおろとする母親。たしかにユウキの場合は他の症例からすると特殊だ。 だから期間も人より長いのではないか。いや、むしろ一生直らないのではないかという不安は当然だった。 「多分、それは違うな」 二人の心配に対して俺はそう答える。 普段はユウキの前で女言葉を使うようにしているが、この二人は俺のことを知っている。隠す必要はないから男言葉を使って話している。 俺の言葉に二人は首をかしげる。ならば何故直らないのかと言いたいのだ。 俺は心当たりがひとつあった。 翌日、両親が仕事へと出かける中にあって俺はユウキと一緒にいた。 「あ、アキラさん…」 胸を押さえて苦しそうにするユウキ。症状が出たのだ。 いつもはここで急いで胸をあらわにし、母乳を飲ませる。 が、今日はそれをしなかった。 「本当に発作がでてるの?」 その言葉にユウキは顔を青くする。つまり、俺はユウキが仮病をしているのではないかと考えたのだ。 実はユウキはとっくに症状は治っており、いつまでも症状が出ているかのようにしていたと考えた。 事実、ここ最近のユウキの発作の時の行動はどこかおかしかった。本当に症状が出ていたときとは違っていたのだ。 それは彼自身はごまかせているとは思っていても、わずかながら見えてくる罪悪感のようなものを感じたからだ。 まだ症状が続いているふりをしていた、その理由はおそらく… 「いつまでそうやって病気のふりをしているの? いつまで甘えているの? 本当はもうとっくに治っているんでしょ? うそついちゃ駄目でしょ。 そうやって病気のふりをしていれば、いつまでも私が一緒にいてくれると思ったから? そういう態度は甘えているっていうの。いいことじゃないの。 もうそのくらいの年頃の男の子は甘えるということはしてないの。 大人になるために準備をしているの。甘えることをやめて、強くなるために。 もう、うそついちゃ駄目」 「…ごめんなさい」 的を射ていたようだ。 その日、両親が帰ってきたとき俺はしっかり報告した。もう必要ないと。 そのため俺は明日ここを出ることになった。 今日まではユウキと一緒にいる。一緒に風呂に入って一緒に寝る。 とはいうものの今日の一件のためか、一緒に風呂に入るのを断ってきた。 さらにはいままで一緒に添い寝していたのにそれも断ってきた。 が、俺としては少々名残惜しいのだ。いっしょに寝るぐらいはしておければと考えていた。 半ば無理やりではあるが、いっしょに寝ることにした。それでもユウキは後ろを向いたままだ。 「…怒ってる?」 俺の問いにユウキは答えない。 「ちょっときつい言い方だったかなって反省してる。でも、そういわなきゃいつまでも甘えていたでしょ?」 「…」 「さっきもいったけど、いつまでも甘えているわけには行かないの」 「…」 「今はわからなくてもそのうちわかる。私の言ってることが」 沈黙を通す限りだ。 「明日でお別れね」 「…」 「今日までよ。甘えてもいいのは」 「…?」 俺はネグリジェの上を開けて、ブラを外していた。 「今日で最後だから、たっぷり飲んでいいわよ?」 大きな乳房があらわになっていた。 われながら何をしているのかと思った。 だが、ユウキは無言のまま俺のおっぱいに吸い付いている。 両手でそれにしがみつき、必死に飲んでいる様子はまるで赤ん坊だった。 俺はユウキををそっと抱き、安心して飲めるようにしてやっている。 いつもは症状が治まるまで、適度なところで飲むのをやめていた。 やはり恥かしいからだろう。赤ん坊でもない自分がそうやっておっぱいに吸い付いているというのが。 だが、今はそんなことかけらも思わない。母乳が出る限り、いつまでも吸い付いているような感じだ。 事実、一方のおっぱいからは母乳が出なくなった。だからユウキはもう片方のおっぱいに吸いつき、飲み始めた。 乳首に吸い付くたびに俺は奇妙な快感を感じていた。 俺の母乳を飲んでいいから、遠慮する必要はどこにもない、思う存分飲んで。何故か心の中でそういっていた。 母性愛というやつなのかこれは。母乳を飲まれていることに快感を感じているのだろうか。 不思議なものだ。俺は男だというのに。 もうでなくなったようだ。ユウキは口を離した。 「いっぱい飲んだから、ちゃんとトイレにいってきなさい」 「…もう子供じゃないから」 ユウキはベッドを降りてトイレに向かう。 少ししぼんだおっぱいをしまっている俺を尻目に見ながら。 翌日、俺は出ることになった。約束どおり。 そして家に帰って男に戻った。久々に感じる男の体というのは懐かしいものだった。 胸の存在感はなくなり、かわりに股間に妙に充実した存在感が戻ってきた。 そしてこの二ヶ月と半月の出来事を振り返ってみる。 あの一族の症状、もしかしてあれは成長期の現れだったのではないだろうか。 もう成長期を迎える。そうなったら体も心もどんどん大人になって、甘えることはできなくなる。 だからそうなる前に、ああして甘える機会を与えているのではないだろうかと考えてみた。 まあ、本当のところはわからない。 最もわかることは、ユウキはこれから大人になるということ。 多分俺がまた女になってユウキの前に出ることはないだろう。 それに、そのうちユウキも本当の事を知ることになるだろう。だが、それも大人になるというひとつの出来事。 俺は自宅でごろごろしながらそんなことを考えていた。 |
| XJ2006年05月19日(金) 00時10分30秒 公開 |
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