:2013/11/27 (水) 15:33
きょうは明日の米感謝祭の祝日を控えて通常木曜日に発表される新規失業保険申請件数が前倒しとなるなど米経済指標の発表が多い。その他は、米耐久財受注(10月)、シカゴ購買部協会指数(11月)、ミシガン大学消費者信頼感・確報値(11月)、米景気先行指数(10月)など。今週は住宅関連指標がまちまちの結果を示しているが、きょうの雇用、消費、景況感関連はどうか。予想段階では強弱が入り乱れている。また、東京タイムにはドイツの大連立成立の報道をきっかけにユーロが買われた。東京市場では通常は円相場主導で株式にらみの展開となることが多いが、今日の反応をみると欧州の政治情勢への関心の高さが垣間見られる。このあとはイタリア上院で、ベルルスコーニ元首相の議員資格剥奪の是非巡る採決が実施される予定。イタリアの政治情勢不安定の象徴的な人物だけに、失脚はユーロ買いとのうがった見方もできそうだ。全般には、あすの感謝祭を控えていることから、様子見姿勢が広がり易く、為替市場の流動性は細りそうだ。ニュースやクロス取引でのフローなどで上下に振れ易い状況には注意したい。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)