東京電力は26日、福島第一原発の建屋海側の護岸に掘った観測井戸の水から放射性ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が1リットルあたり91万ベクレル検出されたと発表した。護岸の地下水では過去最高値という。

 東電によると、水は25日採取。護岸には近くの坑道から高濃度汚染水が染み出している。東電は「坑道からの新たな漏れかどうかは分からない」と説明している。この観測井戸の過去の最高値は10月の同88万ベクレル。この護岸のほかの観測井戸では7月に同90万ベクレルが検出されている。