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放射性物質の動き予測 日本の支援で始動11月27日 9時9分
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国際的な核実験の監視網であるCTBTOは、日本からの支援を受けてより高い精度で大気中の放射性物質の動きを予測することができる新たなシステムの運用を始め、原発事故などの際にも、より早く正確な情報の提供に活用されることが期待されています。
CTBTOは、世界各地で核実験に伴う揺れや放射性物質などを観測している国際機関で、北朝鮮の核実験や東京電力福島第一原子力発電所の事故の際にも分析を行いました。
CTBTOは、今月から大気中の放射性物質の動きをより高い精度で予測することができる新たなコンピューターのシステムの運用を本格的に始めました。
このシステムの導入にあたって、日本政府はおよそ6000万円を拠出していて、26日、オーストリアのウィーンにあるCTBTOの本部で、日本政府の関係者などが出席して式典が行われました。
新しいシステムでは、世界中にある観測施設で放射性物質を検出し、気象データなどと照らし合わせて放射性物質の動きを予測する作業を、これまでよりも高い精度で、また最大で20倍の速さで行うことができます。
これによって核実験が行われたときだけでなく、原発事故の際にもより早く正確な情報を各国に提供することができるようになり、住民の避難などにも活用されることが期待されています。
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