2013.11.27 05:02(2/3ページ)

FA封じ!?阪神、エース能見に異例複数年提示へ

球団が複数年契約の提示を検討している能見。来オフのFA流出を阻止するためだ

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 来オフを見越して、阪神が、能見に複数年契約の提示を検討していることが、判明した。順調ならば、来季中に国内FA権を取得するエースの流出阻止へ、先手を打っていく。

 球団幹部が「(FA権取得者に)複数年の提示は(野球界の)通例としてあるよう。獲りにくくするために、前年に年俸を上げたりすることもある。やはり、年俸が高いと(他球団は)獲りにくいもの」と可能性を示唆した。現年俸の1億2000万円(推定)からの増額も合わせて、他球団がエースに触手を伸ばすのを未然に防ぐ手立てを思案している。

 福留、西岡らのような移籍組や外国人選手を例外として、阪神は単年契約が基本方針。過去に海外FA権を取得する前に、鳥谷に複数年契約を提示した例(鳥谷は断る)はあったが、「1年勝負」が球団の貫くポリシーだ。そこを折ってでも手放したくないのが、この背番号14ということ。

 今季はWBCに出場したあとの疲れが配慮されてメッセンジャーに譲ったが、2011年から2年連続で開幕投手をつとめ、ここ3年連続で2けた勝利を挙げている。昨季は奪三振のタイトル(172個)も獲得した絶対エースの行方に注意を払うことに、早過ぎるということはない。

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