秘密保護法案:与党が採決強行、衆院通過

毎日新聞 2013年11月26日 20時15分(最終更新 11月27日 03時32分)

衆院本会議で特定秘密保護法案が可決し、拍手する安倍晋三首相(中央)=国会内で2013年11月26日午後8時10分、梅村直承撮影
衆院本会議で特定秘密保護法案が可決し、拍手する安倍晋三首相(中央)=国会内で2013年11月26日午後8時10分、梅村直承撮影
解決されていない特定秘密保護法案の問題点
解決されていない特定秘密保護法案の問題点

 みんな、維新と与党との修正合意で、特定秘密の指定が30年を超える場合は内閣の承認が必要とした政府案に、60年を超えた特定秘密指定は原則解除する規定を追加。しかし暗号などの例外7項目も盛り込まれ半永久的に不当な指定が続く可能性を残した。また、特定秘密の指定などを監視する第三者機関の設置検討を付則に新たに盛り込んだ。

 民主党の海江田万里代表は26日、記者団に「特定秘密保護法案は国民生活に大きな影響を与える。国会議員にも大きな影響を与える。報道の自由の問題もある。問題が山積しており、一つ一つ丁寧に答える必要がある」と語り、慎重審議を求める考えを強調した。

 維新国会議員団の松野頼久幹事長は記者団に「12月6日までのぎりぎりの時間の中で充実した審議ができるのか、疑問でならない。なんでこんなに急ぐのか分からない」と述べた。【小山由宇、笈田直樹】

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