京や大津で怒りのデモ 秘密保護法案・衆院通過
特定秘密保護法案が衆院で可決された26日夜、京都市内の繁華街で市民や学生など有志の呼び掛けで「秘密保護法をゆるさない緊急行動」が行われた。約100人がデモ行進して「特定秘密の内容が分からず、審議が足りない。国民に沈黙しろという悪法だ」と怒りの声を上げた。
下京区の四条河原町交差点で参加者が順に同法案の問題点を訴えた後、河原町通を市役所前まで歩いた。「待ちなはれ!秘密保護法」と書いたプラカードや横断幕を掲げ、太鼓を鳴らしながら道行く人に訴えた。
友人と参加した大学院生藤井美保さん(23)=上京区=は「特定秘密の内容は曖昧なのに罰則が明確なのが怖い。放射能と子どもの関係を研究したいと思ってもできなくなる可能性があり、学問の自由が脅かされる」と話した。
大津市でも、弁護士団体や労働組合でつくる「憲法を守る滋賀共同センター」などが滋賀県庁周辺で法案に反対するデモを行った。市民ら約130人が「国民の目、耳、口をふさぐな」「監視社会を許さないぞ」と訴えながら歩いた。
【 2013年11月26日 22時15分 】