世界の自然保護団体や政府機関でつくる国際自然保護連合(IUCN)は26日、絶滅の恐れがある動植物の一覧「レッドリスト」の最新版を公表した。生息数が激減しているニホンウナギは今回は掲載されなかったが、関係者によると引き続き検討している。

 ニホンウナギは乱獲などで漁獲量が激減し、環境省がまとめる日本版レッドリストでは今年2月、絶滅危惧種に指定された。IUCNも7月から検討している。関係者によると、現在は作業部会の検討結果を外部の専門家に回覧し、意見を集めている最中という。次回改訂は来年夏の予定。

 レッドリストには法的拘束力はないが、希少生物の国際取引を規制するワシントン条約に影響を及ぼす。絶滅危惧種として掲載されると規制対象になる可能性もある。