県は３０日、２０１２年度末に退職した課長補佐級（出先は課長級）以上の８４人（教員や警察職員除く）の再就職状況を公表した。調査に応じた８３人のうち、再就職したのは５９人（７１％）で、このうち県があっせんした「天下り」は前年度より２人増えて２１人だった。

　０８年度の退職者から再就職の透明性を高める目的で公表している。あっせんの他、▽県関係機関に嘱託職員として再雇用１５人▽人材バンクに登録したリストから再就職先が選択１１人▽自力１１人。再就職先の内訳は県１６人▽県などの関係団体２６人▽民間１７人。年収内訳は、▽７０１万円以上２人▽５０１〜７００万円６人▽３０１〜５００万円１８人▽３００万円以下３３人−−だった。【釣田祐喜】

　部次長級の再就職先は次の通り（役職は退職時）。

　松谷幸和・知事公室長＝副知事▽中山悟・地域振興部長＝県立美術館・県文化会館参与▽畑中伊知雄・南部振興監＝恩賜財団済生会支部県済生会常務理事▽冨岡義文・農林部長＝日本赤十字社県支部事務局長▽田中敏彦・会計局長＝県共同募金会常務理事兼事務局長▽寺田豊・健康福祉部次長＝天理医療大事務局次長▽中芝佳照・土木部次長＝大成建設技術顧問▽米田雅博・労働委員会事務局長＝なら建築住宅センター総務課長▽大口龍太郎・畜産技術センター所長＝県食肉公社常務理事▽玉置博保・奈良土木事務所長＝大林組参与▽松岡文男・議会事務局次長＝青垣園施設長