広島電鉄:消費増税に合わせ、10円値上げ検討 路面電車、来春から /広島

毎日新聞 2013年11月09日 地方版

 広島電鉄(椋田昌夫社長)が来年4月の消費増税に合わせ、路面電車やバスの運賃値上げを検討していることが8日、分かった。路面電車の値上げ幅は10円の見通し。引き上げる路線は検討中だが、広島市内の均一運賃(白島線を除く)を引き上げた場合、現在の150円から160円になる。年内にも国交省に値上げを申請する。

 国交省は消費税率引き上げに伴い、ICカード乗車券に限り鉄道運賃などに1円単位で転嫁することを認めている。しかし同社は1円単位の値上げは利用者やICカード「パスピー」の運用に混乱を招く恐れがあることから、10円単位にすることとした。その一方で消費増税の価格転嫁以上の値上げとなることから、定期の割引も検討する。

 同社の運賃値上げを巡っては、1月に解任された越智秀信前社長が市内5路線で20〜30円、宮島線でも距離に応じた値上げを検討したが、椋田社長が市民生活への影響などを理由に白紙に戻した。【中里顕】

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