京都吉兆 ローストビーフを回収11月26日 13時2分
京都の老舗料亭「京都吉兆」がギフト商品として販売したローストビーフに、食品衛生法で認められていない、結着剤で固めたブロック肉が使われていたことが分かり、京都吉兆は購入した人への返金などの対応を始めました。
京都吉兆によりますと、結着剤で固めたブロック肉が使われていたのは、デパート向けのギフト商品として販売していたローストビーフです。
食材の虚偽表示の問題を受けて、今月22日、商品の製造を委託されている京都府京丹波町の「丹波ワイン」が保健所に相談したところ、結着剤で固めたブロック肉の使用は食品衛生法で認められていないと指摘されたということです。
食品衛生法ではローストビーフなどの製品は複数のブロック肉を使うと食中毒の菌が混入するおそれがあるため、単一の肉の塊を使用しなければならないと定められていますが、京都吉兆は、肉を加熱処理して殺菌に注意を払えば問題がないと考えていたということです。
また、「丹波ワイン」が販売していたローストビーフについても、結着剤で固めたブロック肉が使われていたということです。
京都吉兆の商品は去年3月からこれまでに5201セット、「丹波ワイン」の商品は330点余りが販売されたということです。
両社は販売履歴を基に、購入した人への返金や自主回収などの対応を始めていて、「2度とこのような事態を発生させることがないよう法令遵守の徹底に努めます」とコメントしています。
高島屋や大丸松坂屋、伊勢丹でも販売
京都吉兆のローストビーフは、大手デパートの「大丸松坂屋」や「高島屋」などのカタログギフトとして販売されていました。
いずれも、去年とことしのお中元やお歳暮などのカタログギフトに掲載されていたもので、これまでに大丸松坂屋はおよそ2700点、高島屋は2000点近くを販売したということです。
このほか「伊勢丹」も、京都と大阪の店舗やグループの食品スーパーがギフト商品として70点を販売していました。
これらのデパートは先週23日、京都吉兆から連絡を受けて、すでに販売を中止しており、京都吉兆とは別に商品を購入した客にそれぞれ連絡をとって、返金や商品交換などの対応を行うことにしています。
[関連ニュース] 自動検索 |
[関連リンク] |
|