新連載
NEW SUPER FALCON BROS Wii

ファルコンが仕事をし過ぎて暇人生活を送ることになってはや数年…キノコ国王からファルコンにピーチ姫の救出の依頼がきた!!
独り身のファルコンは4人プレイしたいという理由で3人の勇者を募集した。
F-ZEROよりスマブラでの活躍が多いファルコン・おなじみアイドルのパンツマン(ボスパックン)・
マリオシリーズの常連のワルイージ・けいおん!!のモブのよしみたちが繰り広げる脇役系アクションゲーム!


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よしみ「それにしても、なぜ私が選ばれたのですか?」

キノコ城から出たよしみが、開口一番で当然の疑問をぶつけてきた。





パンツマン「植物仲間で行った住民投票で、あなたが1位となったのだ」

F「俺も貴女に投票した。だから呼んだ」

ワルイージ「まさかそのような理由で」

F「文句ないだろ」

俺はその場で、投票結果を披露する。
よしみはその結果に驚きながら、俺たちの言葉に納得した。
人外限定であることは伏せたが。

よしみ「…まあ、いいですけど」

パンツマン「よし、じゃあ行くか」

投票結果をしまったところで、後ろからキノピオが現れる。

キノピオ「みなさん、お待ちください」





F「背後をねらうとは卑怯なり」

ワルイージ「私が守ってやれる。まあ貴方なら無傷で済むでしょうな」

F「まあな」

キノピオ「みなさんの冒険の下準備は、いかがいたしましょう?」

F「下準備?」

キノピオ「はい、キノコ城では皆さんをお呼びする前から、皆さんに合うような服をこちらでご用意させていただきました」

F「そうだな。この服はレースや戦闘時に酷使しすぎているから、たまには違う服が着たいものだ」

パンツマン「パンツを発注しろ」

ワルイージ「同じ服を用意してくれ」

F「お前ら…」

よしみ「私は…ちょっと制服の改造に時間をもらいます」

パンツマン「ああ」

俺たちは更衣室に入り、適当な服を選んだ。

1時間後……





F「いい服作ったじゃないか」

よしみ「小1時間加工して、ちょっと頑丈になっただけの制服ですけど」

F「レーサーに賞金稼ぎをした俺の服を着ればいい」

よしみ「お断りします」

パンツマン「臭いしな。そろそろ加齢臭が」

F「今度俺の服を直してくれ」

パンツマン「お前の加齢臭を落としてからだ」

よしみ「……あの、すいません。待ってもらって」

ワルイージ「まったくだ。素直にこの城に用意してあるものを着れば」

パンツマン「彼女にもこだわりがあるのだろう。俺のパンツにもこだわりが」

F「お前ら、行くぞ。冒険する心の準備をしろ」

ワルイージ「ああ」

パンツマン「いよいよか。俺もついに冒険者の立場に」

よしみ「はい、がんばります」

キノピオ「ルールはですね。ワールドごとに交代しながら冒険を進めていってもらいます」

ワルイージ「どういうことだ?」

キノピオ「newスーパーマリオブラザーズwiiでは、4人プレイ時にはシャボンが出現します。
残ったプレイヤーはシャボンに入るができます」

F「4人ともシャボンに乗ればいいじゃないか」

キノピオ「本編では4人ともシャボンになると、ミスになりますので」

パンツマン「悪いな、このシャボン3人用なんだ」

キノピオ「全8ワールドですので、交代しながらちょうど2回ずつとなります」

F「ならば最初は、マリオシリーズのワルイージからしてくれ」

パンツマン「ほう、お手本が見られるということだな」

ワルイージ「お断りする」

F「なぜ?」

ワルイージ「ここはこのゲームの1Pたるお前の出番だろう」

パンツマン「そうだな。リーダーよ」

F「わかった。お前らより出演歴が長い俺のテクニックを見せてやる」





F「おお、すでにキノコ城があんなに小さくなってしまったぞ」

パンツマン「最初のステージならではの演出だな」

F「早速目の前にクリボーがいるな」

よしみ「何か知っていらっしゃるんですか?」

F「対面したこともある。スマブラDXと同じようにすればいいのだろう」

F「ファルコンパンチ!!」

……

F「ん? おかしい。ファルコンパンチがでなぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」

クリボー「はっはっは」

F「ぎゃぁぁぁ!」

1-1 ファルコン×4

パンツマン「やられちゃったな」

F「今のおかしいだろ! ファルコンパンチが出なかったぞ。
バグか? 任変道に問い合わせろ!」

パンツマン「またさっきのがこっちに向かっているぞ。
問い合わせている間にゲームオーバーだからな」

F「スマブラの時はあれで進んでいたというのに!」

ワルイージ「ファルコン。このゲームにはファルコンパンチなど存在しないぞ」

F「な、なんということだ!」

パンツマン「では、あいつはどうすればいいというのだ」

よしみ「素直にかわしていけばいいのでは」

F「俺は賞金稼ぎであり、スマブラの撃墜王なんだぞ!
その俺が敵を避けるなんぞ考えたくない!
そもそもこの肉体をもってして1ミスでアウトなんて」

よしみ「だだこねないでください」

ワルイージ「しかし小娘の言うとおり、なんとかして進めなければ」

F「そうだな。次のステージも楽しみだから頑張らんとな」

……

F「回転する床だと、キノコ王国はこんな危険な場所に住んでいるのか?」

ワルイージ「その床を利用した突進。今回のクッパ軍団には教育も施されているようだな」

パンツマン「ファルコン、お前は空中のブロックなどで回転床をやり過ごすんだな」

ファルコン「お前ら、俺をバカにしているな。まあ、不安を言い当てられて悔しいが」

……

F「何だあの旗は? 敵キャラなのか?」

ワルイージ「あの旗に振れれば、ステージクリアとなるのだ」

F「なるほど、あれがゴールというわけか」

がしっ





パンツマン「旗にしがみつくファルコン、ワロスww」

F「うるさい。…ふう。なんとか1つ目のステージをクリアした」

よしみ「おめでとうございます」

パンツマン「旗の奥に小さい建物があるな、中継基地か?」

F「マリオはここに入って何をしているんだろうな」

ワルイージ「お前ら、チャチャやっていないで、ファルコンは次のステージへいけ」


ワルイージ「次のステージは洞窟だ。ファルコンは土管に入る方法をご存知か?」

F「もちろんだ。スマブラに出てきただろ。古の王国ってステージが。
あそこのステージではしゃがめば入れた…」

……

F「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!」





ワルイージ「ミスすればああなる、お前らも気をつけろ」

F「ミスってなんだ」

パンツマン「心の汚れた人は正しいところにたどりつくことができないってことだな」

F「うるさい。とにかくステージを始めさせろ」

ワルイージ「お前はできないようだからな。私がやらせてもらう」

F「こちらも、お前の実力を見てやろうと思っていたところだ、やれ」

ワルイージ「ああ、代わってくれ」





パンツマン「うまいな」

よしみ「さすがですね」

F「ああ、さすが、マリオ・ルイージ・ワリオと並んで、アルファベットつき色帽子をかぶる資格を得た男よ」

よしみ「あっというまにワールドボスですね」

ワルイージ「お前がこのステージのボスか?」

謎の女の子「そうよ。魔法使いだなんて女の子らしい配役、断るわけないじゃない」

ワルイージ「私の邪魔をするなら容赦はしない」





F「ああ、俺の番が」

パンツマン「クッパの手下か。気をつけろよ」

ワルイージ「マリオパーティでは何度もこういう経験をした。私も今や一人のマリオファミリーぞ」

……





ワルイージ「ふ、たわいもない」

よしみ「すごい、ノーミスで倒しましたよ」

F「間違いない」

パンツマン「ああ、あいつはまさにマリオキャラのエリートよ」

ワルイージ「お手本を見せたつもりだ。次の私の番までは、お前ら自身でクリアするのだ」

パンツマン「あ、ああ」

よしみ「もしかして、次はもっと難しいんじゃ…」

F「そうだな。だがこの俺も別のゲームで主役を張っていたのだ。
この世界でもやっていけるはずだ。多分やっていける。やっていけそうな気がする…」

よしみ「自信ないんですか!」

パンツマン「GXのムービーをみると弱そうだしな」

F「俺の武器である直接攻撃が剥奪されているんだ。しかたないだろ」

ワルイージ「こいつはスマブラにて敵を倒すことに特化したキャラだったしな」

ようやくワールド1をクリアしたF氏たち。
彼らの短い冒険は次回に続くのであった。


続きは来月をお楽しみに。

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作者 東横とこ