どうもルーシーとバウムガートナーやチャーリー村上の間に亀裂が生じているようで、法人化が受け入れられなかった場合は責任のなすり合いをするだろう。中村元GMも定年を延長して貰い公益化に専心して来たが為す術も無い。
申請は今年5月に内閣府公益認定等委員会に提出したのだが、それまでの監督官庁、外務省大臣官房国際報道官を「レイムドダック」扱いで、ないがしろにしていた。ところが今年の1月に査察を受け、協会の「会計処理及び収支の資産状況」と「予算及び決算の状況」に関して外務省の指導要綱に反する重大な違法行為があると指摘を受け報告を求められていた。
それをダマテンで新しくボスになる内閣府に尻尾を振っていたところ、外務省から内閣府へ通報があり問題化されることになったのだ。三流外人ジャーナリストは日本人と日本政府を舐めてかかっている。
ピアノの才能に恵まれた盲目の青年ユィシアン(黄裕翔)は、台中の田舎で花農業を営む両親の元を離れることになる。歳の離れた妹に別れを告げ母親(リー・リエ)の車で台北の大学にやって来る。入学したのを機に 初めて親元を離れ、寮生活を始めるのだ。母親は心配でたまらない。寮から教室までの歩数や立ち木を何本過ぎると廊下に辿り着くとか、寮は301号室だから壁を伝わって行き止まりの部屋だとか細々な注意を与える。
最初の授業。補助教員のワンは小テストをする。ピアノを弾いて楽譜に書き込ませるが盲目のシャオジエは唯聴くだけ。ワンはテスト終了後ユィシアンをピアノに向かわせると見事に3つのフレーズを再現して見せる。出来栄えに感激したワン教員は次の課題バッハのバロック音楽をユィシアンに弾かせる。見守った母親は満足し台北を後にして農家へ帰る。
音楽科の同級生のライバル意識を露骨にした心無い言葉に戸惑い傷付きもするが、部屋に遅れて入って来たチン(阿清)という体育科のルームメイトのざっくばらんな性格に気も合い 彼が結成したバンド、「Super Music」樂團のメンバーにもなる。
一方ダンサー志望のシャオジエ(小潔)(サンドリーナ・ピンナ)は、ジューススタンドでのバイト暮らし。 僅かな給金は母の浪費に消えるし、大学のダンス部の恋人にはふた股を掛けられるしまったく冴えない。 僅かに店長が彼女のダンス志望を応援しバイトのシャオジエを励ます。
ユィシアンはある日横断歩道で右往左往するが配達中のシャオジエが、ユィシアンを助け、ふたりは知り合う。 会話を交わし、夢を語り合う内、シャオジエは諦めかけていた大好きなダンスに挑戦しようと、一歩を踏み出す。
ユィシアンのトラウマは幼い頃から次々とコンクールで優勝して来たが、ライバルの子供たちが「メクラだから優勝したんだね」との囁きを何度も耳にしたことだ。ピアノで演奏するのは構わないがコンクールへは出たくない。
その辺りをドラマにした脚本のリー・ニエンシウと監督のチャン・ロンジーは見事な腕前だ。フィクションなのかドキュメンタリなのか虚実の間でドラマを構築する。しかしこの手の映画では大きなコンクールで優勝し海外へ雄飛する姿を描いてエンディングを迎えるが、学生たちの大学のコンクールで拍手を浴びるだけなのが良い。その音楽に併せてアカペラでオーディションを受けるシャオジエのダンスがオーバーラップするだけだ。サクセスストーリーやドリームカム・トゥルーには飽き飽きしているからだ。
主演で本人を演じるユィシアンの演技も素晴らしい。演技経験ゼロだが、26歳になったが20歳の大学生ではそんなに年も違わないし自然な芝居を見せる。シャオジエ役のサンドリーナ・ピンナは台北映画祭で最優秀主演女優賞を授与された。
シャオジエは配達用のバイクの後ろにユィシアンを乗せて台中の鼻農家へ向かう道中の景色の美しさ。フランス人の撮影監督、ディラン・ドイルの素晴らしいカメラだ。
視覚障害を持つ天才ピアニストとダンサーを目指す女性が、互いに励まし合いながら夢に向かって奮闘する姿を描き、主演女優賞と観客賞をダブル受賞し、台湾では大ヒットとなった作品。
2014年2月14日よりヒューマントラスト有楽町他にて公開される。
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