大放言で会見場の“主役”となった泉谷しげる。初出場とはいえ、当日も暴れまくる?=東京・渋谷【拡大】
最大のサプライズは、“破天荒男”の登場だった。フレッシュな顔ぶれのなか、65歳は前列中央に陣取った。
「何ともいえない違和感があるね。やめとけよ、NHK。オレよりも、もっと出たい人がいるんだからさ」と開口一番で悪びれる。さらに「大みそかは家族ですき焼きパーティーがあるんだよ。家族から大抗議がくるぞ。どうしてくれんだNHK!!」と叫んだ。
とはいえ、言葉とは裏腹。相思相愛の紅白初ステージとなった。泉谷は東日本大震災をはじめ、阪神・淡路大震災や雲仙普賢岳噴火など、自然災害の被災地のために積極的な慈善活動を20年以上展開。歌で各地を勇気づける姿勢が「歌がここにある」という今年の紅白のテーマに合っていた。
泉谷も、同局の音楽番組「SONGS」に出演した際、「歌だけで勝負したい。(画面に歌詞の)テロップを入れないでほしい」と注文したところ、局側が柔軟に対応。「民放ではやらないことをやってくれた。コイツら、面白いことするんだなと再発見だった」と説明。「NHK=堅い」との考えを改め、今回のオファーを受けた。