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「世界5位」韓国の素材・部品産業、日本超えには課題

 韓国政府は25日、2020年に日本を追い越し、素材・部品分野で世界4強を目指すことを掲げた「第3次素材・部品発展基本計画(13-16年)」を発表した。11年に発表した「素材・部品未来ビジョン2020」の後続措置で、全羅南道麗水市に化学素材クラスター(産業集約団地)を整備することなど具体的な方策を盛り込んだのが特徴だ。

 韓国は01年当時、全世界の素材・部品市場で輸出額ベースで10位にとどまっていた。07年にシンガポール、英国を上回り、8位に浮上後、これまでに香港、フランス、イタリアを抜き、5位まで順位を上げた。韓国の上にいるのは、1-4位の中国、ドイツ、米国、日本だけだ。日本を一歩差で追い上げている状況は貿易赤字の縮小に貢献している。通商産業部(省に相当)と韓国貿易協会によると、素材・部品分野の貿易赤字は10年に243億ドルだったが、11年に228億ドル、12年に222億ドルと縮小傾向にある。

 今年1-9月の累計でも、対日赤字は154億ドルで、前年同期の161億7000万ドルより7億7000万ドル少ない。素材・部品分野での慢性的な対日貿易赤字から脱却する希望が見え始めた。

■対日依存度が低下

 1965年の韓日国交正常化以降、対日貿易赤字の解消は、韓国産業界の念願だった。韓国は輸出主導型の経済だが、素材と部品を日本から輸入し、韓国で組み立て、加工を行った後、海外に再輸出するケースが多かった。日本に依存する製造業の構造を変えるため、歴代政権は50年間にわたり、素材・部品産業の育成に取り組んできたが、これといった成果は上がらなかった。

 韓国の素材・部品産業で劇的な変化が生じたのは、2000年代に入ってからだ。専門家は01年の部品素材特別法制定など、過去10年余りで政策支援が本格化したことに加え、業界の国産化努力などが相次ぎ、素材・部品が韓国経済の構造を変えたと分析する。過去12年間(01-12年)の韓国の輸出に占める素材・部品の割合は41.2%(620億ドル)から46.2%(2534億ドル)に高まった。

扈景業(ホ・ギョンオプ)記者 , チョ・ジェヒ記者
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