2013年11月25日23時11分
25日に福島市であった特定秘密保護法案の地方公聴会を傍聴した。意見陳述者の7人すべてが、法案に懸念や反対を示した。だが、事故後に情報を与えられなかった原発被災者の声が、出席の議員らに届いたようには思えなかった。
3時間10分の公聴会では、7人の陳述者が10分ずつ意見を述べた後、7政党の議員から質問を受けた。
「住民の命を守るには、国の的確な情報が必要だ」。浪江町の馬場有(たもつ)町長は、事故後に国や東京電力から情報が来なかったことを振り返り、語気を強めた。「秘密より開示を」
これに対し、自民党の今津寛氏は「法案に誤解がある」とし、「原発の情報は特定秘密にならない」「秘密や処罰の範囲は限定的」と繰り返した。
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