米「必要ない挑発」と中国を強く批判11月26日 6時10分
中国が沖縄県の尖閣諸島の上空に防空識別圏を設定したことについて、アメリカのホワイトハウスは、「日本との緊張を高める必要のない挑発行為だ」として、中国側の対応を強く批判しました。
中国政府は、今月23日、沖縄県の尖閣諸島の上空を含む東シナ海の広い範囲に防空識別圏を設定したと発表し、この空域を飛行する航空機に対して、飛行計画の提出や中国国防省の指示に従うことなどを義務づけ、従わない場合、武力による緊急措置をとるなどと警告しています。
これについて、アメリカ、ホワイトハウスのアーネスト副報道官は、25日、記者団に対して、「尖閣諸島を巡る問題は外交的に解決されるべきで、中国側の発表は日本との緊張を高める必要のない挑発行為だ」と述べ、中国側の対応を強く批判しました。
また、国防総省のウォレン報道部長は、記者団に対して、「アメリカ軍はこの空域で演習を行っているが、今後も航空機の運用に変更は一切ない。中国側が求める飛行計画の提出なども行わない」と述べ、中国側の発表を取り合わない立場を示しました。
アメリカは、中国軍が今回の発表に基づいて行動を起こせば自衛隊との間で接触事故などが起きるおそれがあるとして強く懸念しており、日中の軍事的な緊張が高まらないよう中国側に働きかけを強めていく方針です。
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