大相撲九州場所で５場所ぶり６回目の優勝を果たした横綱・日馬富士（２９）＝伊勢ケ浜部屋＝が千秋楽から一夜明けた２５日、宿舎のある福岡県太宰府市の太宰府天満宮で記者会見した。春場所以降は両足首痛の影響で不振だっただけに「久しぶりの優勝でホッとした」と語った上で「来年は１０回目の優勝を目指す。夢じゃない。目標だね」と自信を見せた。

　やや目を赤く腫らして現れた日馬富士は「おいしいお酒を飲みました」とにっこり。場所中から内臓疾患で入院している師匠の伊勢ケ浜親方には、昨夜の優勝パレード後に病室を訪れて報告し、抱き合ったという。

　また、来場所綱取りに臨む大関・稀勢の里については「大関は努力でなるもの。横綱は宿命。アドバイスはできません」と話した。来年４月に３０歳の節目を迎える横綱は「男は３０歳からですよ」と宣言。会見後は地元の幼稚園児に祝福され、上機嫌だった。【井沢真】