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【プロ野球】

則本が新人王 「有言実行できてよかった」

2013年11月26日 紙面から

 プロ野球セ・パ両リーグは25日、今季の最優秀新人賞(新人王)を発表し、セはヤクルト・小川泰弘投手(23)、パは楽天・則本昂大投手(22)が選ばれた。則本はリーグ2位タイの15勝を挙げ、チーム史上初のリーグ優勝に貢献。楽天選手としては2007年の田中将大以来6年ぶり2人目の受賞となった。1年目で15勝を挙げての選出は99年の松坂大輔(当時西武)以来14年ぶり。

 小川は16勝で最多勝、勝率8割で最高勝率のタイトルを獲得。最下位に沈んだチームの中で1人気を吐いた。ヤクルトからの選出は05年の青木宣親以来8年ぶり10人目。

 年間15勝を挙げ、ポストシーズンは先発・救援とフル回転で楽天の日本一に貢献した則本が、パの新人王に決定した。「人生で一度しか取れないもの。キャンプの声出しで“新人王を取る”と宣言してから、ようやくこの日が来たって感じ。ずっと有言実行を目標にしているので、それができてよかった」と胸を張った。

 「言ってノルマにしないと怠けるので、ちょっと高いハードルを設けて頑張るようにしている」という。小さい頃から「プロ野球選手になる」と宣言して夢を実現。プロに入ってまず立てたハードルが新人王だった。次なるハードルは「2桁勝利」。今季すでに15勝8敗と実現したと思えるが、見据えるハードルはもっと高かった。

 狙っているのは、ルーキーイヤーからの連続2桁勝利記録で、その第一歩として2年目も2桁勝つ−ということだ。現在の記録は鈴木啓示の15年連続(1966〜80年)。田中や上原浩治(現レッドソックス)らも新人で11勝、20勝挙げながらも2年目は9勝と2桁に届かなかった。さらに「投手として最高の栄誉、沢村賞も何年かかるか分からないけど取りたい」と、今年田中が2年ぶり2度目に受賞した沢村賞もターゲット。プロとしての大きな目標を掲げた。

 その田中が今オフ中にメジャー移籍すれば、則本にかかる期待はますます大きくなる。「(試合中の)田中さんのガッツポーズを見ると、チームがやらなきゃなって気分になる。自分もそうなりたい。そのためにはもっと努力しないと」。数字も存在感も、絶対エースの後を追い掛けていく。 (竹村和佳子)

 

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