2013.09.17: | 準備中です |
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施肥の種類や使用方法は、芝生の状態や時期によって異なりますが、芝生の生育時期である3月頃から9月頃に使用するのが基本です。芝生は、根から土壌の栄養成分を摂取して成長しますので、きちんとした手入れと管理が必要になります。手入れが十分な栄養分で育った芝生は、密度が高く綺麗な緑色の芝生に育ち、雑草も生えにくくなります。
肥料はホームセンターや園芸店で手に入るもので十分です。適切な時期に適切な成分で散布した肥料は確実に効果を発揮します。用量用法を守って与えてやりましょう。
芝生の生育に必要となる主要成分は16元素ありますが、その中でも特に必要な、栄養素は窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)の3つです。市販されている配合肥料には、これらの成分が「N・P・K」と表記され、配合される割合は「8-8-8」や「10-10-10」などと数字のみで表示されます。「10-10-10」なら窒素・リン酸・カリがそれぞれ10%ずつ含まれているということになるので、確認してから購入してください。
これらを含む肥料を定期的に、または状況に合わせて散布してあげることがきれいに仕上げるコツでもあるわけです。
【窒素(チッソ)N】
適度に与えられた窒素(チッソ)は芝生の成長を促進し、葉を緑色にする効果があります。供給不足になると、葉の成長が鈍化し、葉色は黄化して枯れ、密度が低下します。しかし窒素(チッソ)を使用しすぎると芝生の耐病性を弱め、冬枯れや夏枯れにも弱くなり、成長を損なうので注意しましょう。葉肥(はごえ)とも言われます。
【リン酸 P】
リン酸は、芝生の根の成長や分けつなどを促す効果があり、とくに芝生の成長時期には大変効果があります。供給不足になると、葉色が暗い緑色になり、葉は細く、根の発達や発根、葉や茎の生長、分けつも悪くなります。また、芝生の乾燥や病害虫に対する抵抗力を高める効果もあります。花肥(はなごえ)や実肥(みごえ)とも言われます。
【カリウム K】
カリウムは、芝生の根の成長を促す効果がある要素です。芝生の根や茎や葉を丈夫にする効果があり、芝生の環境への適応力を高め、耐病性を高める役割もあります。カリ・加里と表記されることもあります。給不足になると葉に褐色の斑点ができ、細胞膜や細胞壁の抵抗性とともに乾燥にも弱くなります。また刈り込み抵抗性もなくなり、芝刈り後の状態が悪く見えたりします。根肥(ねごえ)とも言われます。
芝生の肥料には、有機質肥料、化成肥料、液体肥料等があり、効果の早さと長さにより、速効性肥料と緩効性肥料に分かれます。
窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)がバランスよく配合された化成肥料が扱い易いでしょう。
肥料には粒状と液体があり、粒状肥料は即効性がやや劣りますが、効果が長く持続します。液肥は即効性が高いかわりに持続性が劣ります。それぞれの特徴をふまえて使用すれば、どちらを使用しても芝生はきれいに生長してくれます。粒状肥料による肥料焼けが心配な場合は、芝生の隙間に入り込む粒の小さい肥料を選び、散布後にしっかり水をまいて落ち着かせましょう。
特徴 | 有機質肥料は植物性や動物性が元となっている肥料で、油かす・骨粉・鶏糞などがあります。窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)を含んでいますが、カルシウムやマグネシウムなども含み土壌の性質をよくする働きがあります。 |
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使い方 | 芝生を植える前に、元肥として床土に使用します。 |
特徴 | 化学的につくられた肥料で多くの種類があります。窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)が配合された粒状の肥料で、速効性です。化成肥料と有機質肥料とが混ざった有機配合肥料もあります。粒状の肥料を散布する場合は、芝生の葉の隙間に入り込むように粒の小さい肥料を選んでください。 |
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使い方 | 春と秋に使用する。化成肥料を散布し続けると、微量要素不足などの土痩せになる場合があるので注意してください。 |
特徴 | 液体肥料は化成肥料を液体化したもので、水で薄めて使います。液体なので速効性肥料で早く効果が現れます。肥料としては効果が高いのですが、その分高価でもあります。 |
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使い方 | 芝生のトラブル時に、芝生を素早く回復させるために散布します。 |
手軽で便利な化成肥料ですが、化成肥料を使い続けていると、微量要素不足などの「土地痩せ」になる可能性が高まるというデメリットがあります。数年間化成肥料を使い続け、エアレーションやサッチング・目土などの手入れをきちんとしているのに芝生の成長が今一つ、もしくは病気のような症状がある場合は、微量要素不足の可能性があります。sのような場合は「メネデール芝肥料」のような微量要素入りの液肥を散布してみてください。
芝生への施肥は、地域により異なりますが、芝生が成長し始める3月末ごろから始めるとよいでしょう。芝生が良く成長する4月から8月にかけての施肥が一番効果的です。日本芝・高麗芝の場合は3月から4月にかけては、チッソ成分が10%程度の化学肥料を1㎡あたり20g施肥しましょう。その後、リン酸・カリウムが多めの肥料を1㎡あたり50g程度施肥します。8月など、暑い時期に肥料を散布する場合は、気温の高い日中はさけて朝、もしくは夕方に施肥をするようにしましょう。
粒状の肥料を散布する場合は、芝生の葉の隙間に入り込むように粒の小さい肥料を選びましょう。芝生用の肥料であれば粒の小さいものがほとんどです。散布後に水を散布し、肥料を落ち着かせるようにしてください。
肥料によって散布時期や平米あたりの散布量が異なるので、用量用法をよく確認して使用してください。
粒状肥料の場合は、手でパラパラと均等に散布します。成人男性の手でひとつかみが約40~50gほどなので、それを基準に散布しましょう。粒状肥料は粒の散らばり具合、液肥は散布しながら歩くスピードを覚えておけば、ほぼ用量を守って散布できます。散布ムラが激しくなると、芝生の色にもムラができてしますので、なるべく均等になるようにしましょう。芝生の面積が広い場合は、肥料散布器を使うとより均一に散布できます。
液肥の場合はキャップが軽量カップになっているので、決められた希釈倍率に薄めて散布します。1平米2リットル必要な液肥なら、10リットルジョウロで5平米散布できます。1×5mくらいの範囲で、ジョウロが空になるペースで散布してください。
芝生が木や花と大きく違うのは「日々踏まれる」ということ。過酷な環境で生きるのが前提の植物なので土の質はとても大切です。
土事態が健康でないと、いくら肥料をやっても生育が悪かったり、2年、3年後には枯れてしまうことも。
また、踏まれることで芝生の土壌は通常より劣化が早く進むという問題があります。
踏まれて土壌が固くなると、空気や水の通りが悪くなるので、芝生が根を張ることができずに弱る原因に。
何年も芝生を美しく維持するためには、その土台となる土壌が大切なのです。
有機系の土壌改良材が芝生の育成を促進し、さらに多孔質の火山砂利など無機系土壌改良材を複数配合することで、栄養と空気をたっぷり含んだ状態を維持、保水性・保肥性に優れた土壌を作ります。
また、植物の老廃物を肥料に変える有効微生物入りなので、年月を経ても質のよい土壌を維持することができます。
美しい芝生の生育と維持のために、ぜひご利用ください。
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