2005年以降、毎年残留争いに巻き込まれていたチームに、最後の切り札とも言えるストイコビッチ監督が登用された。グランパスでプレーした7年で、天皇杯優勝2回、JリーグMVPなど輝かしい実績を残したスター選手も、指導者としての実績は皆無。クラブ初のOB監督に、懐疑的な見方もあるなかで「ハードワークは義務だ」「信念はネバーギブアップ」などと所信表明した。生まれついてのリーダーを自認する新監督は、大きな決意と同時に、選手を動かす自信をみなぎらせてスタート。この年、最終節まで優勝の可能性を残す快進撃で3位と躍進した。
今季限りで退任するストイコビッチ監督の指揮は残り2試合。10年にJ1初優勝に導くなど多くの功績を残したピクシー政権の6年間を語録で振り返る。