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【グラニュース】


闘莉王は手放さない

2013年11月26日 紙面から

 名古屋グランパスのDF田中マルクス闘莉王(32)が来季も残留することが確実になった。今季で契約が満了するため去就が注目されていた。クラブ側は欠かせない戦力として引き留める方針で、闘莉王も「愛着がある」グランパスでのプレーを希望。近く条件面での本格交渉に入るが、残留に支障はない。来季は闘莉王を軸に立て直しが図られる。

 人件費削減のため主力の大量放出を決断したグランパスだが、闘莉王まで手放すわけにはいかない。「いくらお金がないと言っても、闘莉王や楢崎がいないグランパスに魅力があるのか」と語ったのは久米GM。年俸はJリーグ最高(約1億7000万円)と破格でも、存在感も別格とした。

 来季は新監督のもとで再建が図られる。田中隼、増川、阿部の主力DF3人とは契約を更新せず、メンバーは大幅に若返るとみられる。一方で「目標はトップ5」(福島副社長)と勝利へのこだわりも捨てていない。その意思表示が「闘莉王」なのだ。

 チーム側は今週中にも闘莉王サイドに条件提示し、本格的な残留交渉に入る。成績が落ち込んだため主力には軒並みダウン提示が予想されているが、闘莉王は金額面の多寡はそれほど問題視していない。

 「名古屋には愛着がある」と闘莉王。ともにDFラインを形成してきた田中隼、増川、阿部に加えて闘莉王まで抜ければ大ダメージとなるが「オレ? 大丈夫ですよ」と頼もしく語った。

 今季は26試合に出場して3得点。秋口に右足首を痛めて約1カ月離脱したものの、チームリーダーとしての働きを全うしてきた。10月27日の大宮戦では後半に2得点を挙げて逆転勝利に導いた。

 「グランパスは常にタイトルを争わなければならない」と闘莉王。勝利への執念を体現し続ける闘将が、グランパスの象徴であり続ける。 (木村尚公)

 

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