今さら聞けない3G、4G、WiMAX、LTE、AXGP、TD-LTE、DC-HSDPAとは?
あまり携帯電話に興味が無い人々にとって、非常に分かりづらいと思われるのが、「3G」や「WiMAX」「LTE」といった言葉の数々。次世代高速通信規格に対応したスマートフォンやデータ通信端末が相次いで発売される昨今、言葉の意味を解説してみました。
更新日: 2013年10月13日
あまり携帯電話に興味が無い人々にとって、非常に分かりづらいと思われるのが、「3G」や「WiMAX」「LTE」といった言葉の数々。次世代高速通信規格に対応したスマートフォンやデータ通信端末が相次いで発売される昨今、言葉の意味を解説してみました。
更新日: 2013年10月13日
◆3G
3rd. Generation (第三世代)と呼ばれるモバイルネットワーク(携帯電話回線)のこと。3Gを利用した高速データ通信の可能な携帯電話やスマートフォンを指すことも。
第三世代(3rd Generation)携帯電話システムのこと。現在国内で発売されているすべての携帯電話はNTTドコモやソフトバンクモバイル、イー・モバイルが採用している「W-CDMA方式」またはKDDIが採用している「CDMA2000方式」のいずれかの通信方式に対応しています。
そしてW-CDMA方式には「HSPA」、そしてCDMA2000には「CDMA2000 1x EV-DO Rev.A」と呼ばれる高速通信規格が導入されており、それぞれのサービス名と最高通信速度は以下。
・NTTドコモ(FOMAハイスピード):下り最大14Mbps、上り最大5.7Mbps
・ソフトバンクモバイル(3Gハイスピード):下り最大14.4Mbps、上り最大5.76Mbps
・KDDI(CDMA 1X WIN):最大3.1Mbps、上り最大1.8Mbps
※「CDMA2000 1x EV-DO Rev.A」を3本束ねる技術「EVDOマルチキャリア(サービス名はWIN HIGH SPEED)」対応端末は最大9.2Mbps、上り最大5.5Mbps
ちなみにNTTドコモやソフトバンクモバイル、イー・モバイルの一部携帯電話において、別の会社のSIMカードを差し替えても利用できる場合があるにもかかわらず、KDDIのみが差し替えに対応していないのは、通信方式の違いによるものです。
◆HSPA+、DC-HSDPA
「DC-HSDPA」は、HSPAという通信方式を高度化する仕組みの1つで、HSPAで利用していた通信帯域を二重化することで倍速通信を行う技術です。
W-CDMA方式を高速化した「HSPA」をさらに高速化し、通信速度を下り最大21Mbpsまで引き上げたのが「HSPA+」という通信規格。
さらに「HSPA+」の電波を2本束ねることで下り最大42Mbpsを実現したのが「DC-HSDPA」で、日本ではイー・モバイルが「EMOBILE G4」、ソフトバンクモバイルは「ULTRA SPEED」のサービス名で提供しています。
◆WiMAX
WiMAXとは高速、大容量のモバイルブロードバンド通信の方式のひとつで、Worldwide Interoperability for Microwave Accessの略です。
KDDI傘下のUQコミュニケーションズが展開する下り最大40Mbps、上り最大15.4Mbpsの次世代高速通信規格が「WiMAX」。ネットワークの構築に必要なコストが安価で、他社の高速通信サービスと異なり、転送量・帯域制限無しのサービスを提供できることなどが強みです。
「LTE」と並んで3Gの後継につながる規格として期待されていたものの、世界的な潮流がLTEになったことを受け、将来的に提供することを予定していた下り最大165Mbpsを実現する「WiMAX 2」を、後述の「TD-LTE」と互換性を持つ新規格「WiMAX Release2.1」を採用した「UQ WiMAX 2+」としてサービス提供する予定。
◆LTE
LTE ( Long Term Evolution ) とは、第3世代(3G)の拡張版(3.9G)であり、データ通信を高速化した規格のこと。
前述のWiMAXと並んで、3Gの後継につながる規格として期待されている次世代高速通信が「LTE(Long Term Evolution)」。
正確には「FDD-LTE」と呼ばれ、国内では2010年12月にNTTドコモが「Xi(クロッシィ)」、2012年3月にイー・モバイルが「EMOBILE LTE」としてサービスを開始したほか、iPhone 5の発売に合わせて2012年9月21日からKDDIとソフトバンクモバイルもサービスを開始。
◆AXGP
PHSを高速化したXGP(eXtended Global Platform)規格をさらに改良した技術仕様。
ウィルコムが「次世代PHS」として開発していた「XGP」を高度化させたものが「AXGP」。ソフトバンクによるウィルコムの完全子会社化・事業分離を経て、2012年10月からは下り最大110Mbps、上り最大10Mbpsの「SoftBank 4G」としてサービスを展開中。後述の「TD-LTE」と互換性を持つとされています。
◆TD-LTE
第3世代(3G)携帯電話を高度化した高速なデータ通信仕様であるLTE(Long Term Evolution)の一種で、上り方向と下り方向の多重化に時分割多重(TDD:Time Division Duplex)方式を採用したもの。
「Softbank 4G」として展開中の「AXGP」や、「UQ WiMAX 2+」の通信規格として採用が検討されている「WiMAX Release2.1」が互換性を持つとされる高速通信規格。
中国などの主導で開発され、世界各国でWiMAXを展開していた携帯電話会社が乗り換えることを検討している通信規格で、事実上携帯各社が展開する「LTE(FDD-LTE)」の対抗馬という立ち位置に。世界でも高いシェアを誇る中国メーカーのHuaweiなどが対応端末や基地局を手がけているため、今後の普及が期待されます。
◆4G
2012年2月に「LTE-Advanced」と「WiMAX 2」の2方式を国際標準して勧告した。
第四世代(4th Generation)携帯電話システム。3Gの後継規格で、国際電気通信連合(ITU)によって「LTE-Advanced」と「WiMAX 2」が正式に4Gとして認定されています。
なお、すでにサービスインしている各社のLTEサービスやWiMAX、AXGPなどのあらゆる高速通信サービスは4Gではなく、本来は「DC-HSDPA」や「HSPA+」と共に「3.9G」にあたるわけですが、ITUは4Gにつながるこれらの技術についても「4G」と呼ぶことを許可するなど、ややこしいことになっています。
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