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2013年11月25日

国鉄時代アーカイブズ第4弾は『C57形蒸気機関車』。

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▲夕日を正面から浴びて終着・都城に急ぐ1211レ急行「日南3号」。昭和48年10月改正でC57が定期急行列車牽引に奇跡の復活をとげた。'74.2 日向沓掛-田野 P:中川弘一 (国鉄時代アーカイブズ『C57形蒸気機関車』より) 
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年に4回、発行しております『国鉄時代』も、お蔭さまをもちまして来月の発売号で36巻、創刊からまる9年となります。ただ、バックナンバーのなかにはすでに品切れとなってしまっているものも多く、再版をお望みの声も耳にいたします。そこで、そんなご要望にお応えする意味も込めてこれまで記事をテーマ別に再編集したものが「国鉄時代アーカイブズ」です。

c57_h1n.jpg昨年12月の発行の第1巻『日本の電気機関車1』に続いて、第2巻『D51形蒸気機関車』、第3巻『日本の電気機関車2』を発行し、ご好評をいただいております。そして第4弾として11月21日に『C57形蒸気機関車』を発行いたしました。人気機種だけに過去多くの記事を掲載いたしましたが、その中から厳選して1冊にまとめたものです。

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▲C57四次形12輌の足跡をたどった成田冬紀さんの「C57四次型を語る」。/青井岳の朝は1526レから始まる。この列車の20分あまり前に青井岳に到着する夜行の1521レ(宮崎以北、下り急行「みやざき」)は、当時、九州での撮影の「定宿」としているファンが多かった。夜行の眠気もこの豪快な発車で吹き飛ぶ。 C57 117 1526レ  青井岳-門石(信)'73.11.15 P:谷口孝志 (国鉄時代アーカイブズ『C57形蒸気機関車』より) 
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表紙は中川弘一さんの日豊本線日向沓掛のC57 196。牽引する列車は冬の日没直前にやってくる都城行きの1527列車です。左下に撮影者の影が長々とのびているのが微笑ましいですね。
アーカイブからの記事で構成した本ですが、もちろん新たに盛り込んだ記事もあります。まず、巻頭の「日向路の汽笛」は日豊本線のカラーグラフ。年輪を感じさせる発色の中で宮崎の地を駆けたC57たちが懐かしく蘇ります。見開きの「日南3号」は四次型の199牽引の貴重なカットです。佐竹保雄さん、髙橋和男さんのお二人によるC57形式写真も圧巻で、20〜30年代のまだ原形をとどめる姿から、集煙装置・重油併燃装置を搭載し煙室前端を直角にした40年代の近畿地方を代表する姿まで、C57の美しさと個性を写しとった作品集となっています。

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▲C57 11、C57 65など美しく装飾を施されたC57を追った佐竹保雄さんの「北九州の美しきC57装飾機との出会い」。 (国鉄時代アーカイブズ『C57形蒸気機関車』より) 
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また、巻末には鹿児島鉄道管理局 鹿児島機関区、宮崎機関区、吉松機関区のC57形の運用表を掲載しました。昭和46年10月、昭和47年3月、昭和47年10月、昭和48年10月と蒸機撮影は華やかなりし頃のもので、馴染みの列車番号に遠い日記憶が蘇ってくると思います。

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C57 69〔盛〕 美しく整備された盛岡区配置機。非公式側ランボードに沿ってフロントデッキまで伸びているのは暖房管である。1955年頃はまだ盛岡区はC60よりC57の配置の方が多かった。'55.3.29 尻内機関区 P:佐竹保雄 (国鉄時代アーカイブズ『C57形蒸気機関車』より) 
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定価:2,000円(税込)
A4判変形/128頁(うちカラー16頁)

主な内容
日向路の汽笛/西海だより/南国旅情/C57四次型を語る/特急24レ「彗星」C57重連!/「日南3号」日向路の奇跡/霧島越えの印象/北近畿のC57/中国山地を越えたパシフィック/くろがねの駿馬/運用からみた宮崎機関区の蒸気機関車/北の大地を駆けたC57 130/週末臨時列車「たるまえ」/北九州の美しきC57装飾機との出会い/首都圏最後の「急客機」/C57形蒸気機関車形式写真集
〔巻末資料〕
鹿児島鉄道管理局 機関車運用表
昭和46年10月、昭和47年3月、昭和47年10月、昭和48年10月 
鹿児島機関区/宮崎機関区/吉松機関区

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