中国の王毅外相は今月19日、習近平国家主席が先月末に初めて開いた「周辺外交工作座談会」で、中国の周辺国外交のキーワードとして、「親・誠・恵・容」の4文字を挙げた。
中国外務省によると、王外相は党・政府の幹部が出席する「宣伝報告会」で、4文字のキーワードについて「これは中国が固く守らなければならない平和発展の道に対する活力ある宣言だ。親・誠・恵・容は周辺国と親しく付き合い、誠意をもって周辺国に対し、中国の発展の恵みを共有し、周辺国をもっと包容するという意味が込められている」と述べた。王外相は「中国の発展は他国を害することはなく、同時にわれわれも正当な権益が侵害されることは容認しない」とも語った。
習主席は先月24、25の両日、最高指導部である政治局常務委員7人全員が出席する周辺外交工作座談会を開いた。中国紙・東方早報は「今後5-10年の中国の周辺国外交の戦略と目標を提示する会議」と位置付け、「周辺国外交が直面する問題を解決するための実践的な方策を明確に示した」と評した。習主席は席上「中国と周辺国の経済が一体化する新たな局面を迎えた」と述べ、周辺国との協力関係を強調した。安全保障問題についても「相互信頼、相互の利益と互恵という観点で協力できる新たな安全保障観を形成すべきだ」とした。習主席はさらに、政府間外交と民間外交、人文交流を活性化し、中国の内政、外交上の政策を正確に宣伝することも求められるとした。
習主席は就任1年目の今年、北側のロシア、西側の中央アジア、南側の東南アジアを相次いで歴訪し、周辺国との関係を固めた。習主席は中央アジアで「30億人の人口を包み込む『新シルクロード経済圏』を構築しようと呼び掛けた。李克強首相は今年5月、最初の外国訪問先としてインドを訪れ、合計で25億人の人口を抱える中国とインドの経済協力を強調し、軍事的対立関係を修復しようとした。
北京の外交筋は「中国は米国と異なり、14カ国と国境を接している。周辺国と安定した関係を維持することは、中国の発展に向けた必須条件だ」と述べた。習主席の周辺国外交は東側が欠落しているため、習主席が来年にも韓国を訪れるのではないかとの観測もある。
しかし、対日関係には「親・誠・恵・容」が適用されないのではないかとの分析が有力だ。王外相は「現在中日関係が悪化しているのは、日本が(原因を)つくり出したものであって、中国が望んだものではない」と述べた。中国は23日、日本と領有権を争う東シナ海に防空識別圏を発表し、日本を軍事的に圧迫した。王外相は「日本は現実を直視し、言葉と行動に気を付け、中国の主権に損失を与える行動をすべきではない。歴史を鑑にしなければ、未来は開けないし、平和を目指さなければ、隣国の信頼を得ることはできない」と指摘した。
王外相はまた、北朝鮮について「中国は門の外で混乱が発生したり、対立が起きたりすることを決して許さない」とあらためてけん制した。