どうでもいい事ですが、食べ物ネタを詳しく書いてる日は、飯を食べずに書いてるか、カップめんやインスタントラーメンが続いている日でした。今後食で詳しく書いていたら、ひもじいか、マンネリ食事になっているんだなと思って下さい。
34話 今回のライト商会
話し合いは結局2日に渡りました。話し合いが長引いていたのには理由がある。
この組織、思っていたのより遥かに規模がでかかった。
暴力組織として4千人、賭博で900人、花売りで1700人、窃盗、スリで200人、予備軍みたいな感じでスラムの住人が1万2千人。
スラムの住人が来ていなかったので、代表として各地区ごとの顔役の様な人を呼んでもらう。それと食事と酒、お茶を準備してもらう。
その間、各部の代表を意見を出し合いながら決めていき、代表を決める。決まったのは、警備部ウルナル龍人男、カジノ部ケールン人間種男、娼館部ノルン人間種女、情報部ウェルウェイ獣人男とし、各部の名称もついでに変えておく。
ここで、スラム街の大人たちが20人ほど入ってくる。用意していた昼食と酒、お茶を出してもらい、首は闇に片付ける。スラムの大人達に呼んだ理由と、この組織が俺の物になったことを食べながら説明し、新たな各部の代表を紹介していく。
「まずは、言っておく。この組織は今後ライト商会と名乗り、1つの大きな組織として動いてもらう。警備部は町の安全を売り物にして、カジノと娼館は夢を売り物にして、情報部はそのまま情報を売り物にして、スラムの住人は労働と知識を売り物にしてもらいます。
ライト商会に所属している間は、どんな人でも最低限の生活を保障します。ただ楽をしたい人は商会では必要ありませんので、組織から即出てもらいます。あと例外もありますが、ここでの話し合いが終わって以降の犯罪は全て、国の組織に突き出します。
この組織は、基本的に身分が関係しません。正当に評価できる人、仕事が出来る人、がんばる人、能力の在る人、才能の在る人などはどんどん出世します。
この組織を抜けるのは自由に出来ますし、組織内なら、やる気と才能で他の部署に移動も出来ます。」
まずはこれを言っておかないと、みんな遠慮して話が出来ない。特にスラムの人たちはその傾向が強い。
警備部は、エルフの国の例があるので簡単に済み、本人達に基本の給料を決めてもらう。
情報部は、警備部と連携して、貴族や役人、騎士団、一般の犯罪や世間に公表できない情報を集めてもらう。
そしてここからが、全て連動して大変だった。
組織の島には3つのスラムが有り大きさ順に、西南西に最大直径5kmのスラム、次が南南西に直径3km少しのスラム、西北西に直径3km弱のスラムです。
まず最大のスラムの周りの空き住宅を全て買い取り、計画的に一時住民に引っ越してもらう。隣接した大きな倉庫を5つほど買い取り、スラムの子供達の作業場にして一緒に炊き出しを行う。その間スラムの大人達で空いた場所を造成して子供達の宿舎を立ててもらい、合わせて大人達の集合住宅も立ててもらう。
2番目のスラムは周りの空き家を買い取り、そこに一時移動してもらい、場所的にここがとても良いので、花町とカジノに引っ越してきてもらう、合わせて酒場や、食堂も造り大歓楽街を作ることにする。その従業員や工事の人手は全てスラムの人たちにやってもらい、歓楽街で働く人たちの住宅なども建ててもらう。
一番小さなスラムは、周りの空き家を買い取り、一時移動してもらい、近場の倉庫を3つほど買い取り、衣料品の大量製造をしてもらう。合わせて造成と集合住宅、新たな作業場、販売の為の大店舗を作っていってもらう。
元のカジノや娼館は宿屋や食堂、販売店舗などに空いた順に改装していく。
給料は、スラムの人達は日払い制で、余裕が出てきたら社員になって月給制に変更。カジノは月給プラス歩合制、娼婦達は路上の人も巻き込んでもらい、最低賃金と歩合制で、ランクを儲けてお客の支払う金額の統一を図る。スラムの子供達と老人達は、エルフの国と同じ感じにしました。
これ大事ですが、商会の費用で全てのスラムに従業員用の医者を配備しました。
ここまでで、2日間かかりました。
そして3日目の今日、全てが動き出す。
商業ギルドに、まずは登録で各責任者4名で向かう。
受付でギルド長に面会を求めてしばし待ち、執務室に通される。
中にはギルド長のエルフのフロイドさんと秘書の方が1人いました。
「急な面会すみませんでした。まずは挨拶と登録をお願いいたします。」
商業ギルドのカードを渡し、警備部の建物をこの国の本拠地登録をして、幹部になる人たちの登録をしてもらう。幹部のカードに3千万Cづつ入金してそれぞれに渡してあげるて、幹部の人たちに言って置く。
「あなた達は、急な出費が発生する場合いが有ります。1千万Cはあなた方の前渡の報酬として、残りの2千万Cは、その時用の資金にしてください。後で報告してくれれば、すぐ追加して元に戻しておきます。」
ギルド長に向き直り、本題に入る。
「ギルドとして手配してもらいたい物がいくつか有ります。よろしいですか。」
「フム、出来る限りの事ならいたしましょう。して手配するものとはいったい・・・。」
「では、西から南に掛けての暴力組織を、ライト商会として吸収しました。その為の関連建物全ての名義変更をまず1つ。次にこの組織の島内にありました、スラム街の完全買取と、周囲の空き家全ての買取、隣接した倉庫をいくつか買い取りますのでそれらの手続き。
今のところ4千人分の警備用の制服と軽鎧、警棒と棍棒の手配。
高級娼館とカジノ施設の建築の手配。
スラム地区に建設する建物の資材の手配。
スラム地区の専属医師と建物の手配。
ギルド長自ら対応は大変でしょうから、専属の担当を手配して下さい。
これらを、最低1ヶ月以内に全てお願いします。この場で掛かる費用の大まかな概算を出して下さい。以上です。」
ギルド長と秘書さんが途中から固まっています。大丈夫か?
「どうかしましたか?」
「・・い・・・いえ、申し訳ない。今の言われたことを全て行うと軽く1千億Cはいきますぞ。その・・資金の方は大丈夫ですか。」
「全く問題ありません。手付けとして500億C支払っていきます。ギルドカードより引き出して下さい。・・・あ、そうだ、こちらもギルドの手際を見ていますので、失望させないでくださいね。」
支払いを済まして、出て行こうとすると、幹部たちが今度は固まっていた。何してんだろう?いくよ。
執務室を出て行く時、視界の端にギルド長と秘書さんが最敬礼をしているのがみえた。
代表してウルナルさんが聞いてくる。
「ライト様、あなたはいったい何者ですか。」
「何者って、2Sランク商人で、ついでにSランク冒険者だけど?ちょっとだけ、みんなと違うのは、弱い者を苛めるのが嫌いで、がんばってる人は応援したくなるくらいで、後はお金をみんなより持ってるだけかな。」
「・・・だけって・・・。はあ。」
何か4人とも疲れてるっぽい。体労わらないとね。
「そうだ。4人共、秘書的な人と補佐的な人を最低4~6人ずつ選んでおかないと、これから大変になってくよ。あなた達には言って置くけど、この都市内の賞金首は明日、全員狩るから、他の組織の人達には加入か、そのままか選ばせるけど、前はほとんどの人達が加入してきたから、そのつもりでいてね。
加入してきたらその島は編入して、未加入の島は一切手を出さないで。ただし、逆に手を出してきた時は遠慮なく叩き潰すよ。その時は遠慮なく島はもらうけどね。
明日から、警備部と情報部は他の組織からの襲撃に備えて、うちの関連の建物や、従業員達もしっかり警備するように。」
丁度昼時なので、みんなで食事で高級レストランに入る。
8人分の席を用意してもらい、席に着いてもらい、妻達を呼ぶことにする。
「みんなには紹介しておきます。俺の妻達3人です。・・・おいで。」
念話で呼ぶと、ラナとフィースは転移の魔法で、アマリーは影の移動で俺の周りにやってくる。右腕をアマリーに、左腕をフィースに、体全体をラナに抱きしめられてしまう。取り決めが有るのか、この位置にあまり変動がない。当然足が浮いている。
龍人のウルナルさんは、ラナの事は気付いたみたいだ。
「紹介しておきます。俺の妻達で俺の体を抱えてるのが、聖白龍のラナ、右腕を抱えてるのが、冥府の王のアマリー、左腕を抱えているのが、光の大精霊のフィースになります。
商会では、役員でもありますので、皆さんとも度々会うはずです。どうかよろしくお願いします。」
「「「お願いしま~す。」」」
3人の声が重なり、綺麗にはもる。
3人が椅子に座り、俺はラナの膝の上?なんで?
こ・・この態勢は・・。
アマリーとフィースが椅子をくっ付け、紹介の時と同じ態勢。俺はどうやって食べるんだ。
あ~んでした。
順番に食べさせられて、精神がゴリゴリ減って行きます。うあ~ん!!口移しはやめて!!
その後3人に連れまわされて、買い物をして、家に帰りました。幹部達と何時別れたのか記憶がなかった。
そして今日も暮れて行く。
今回は早く書き終わりました。どうかお楽しみください。
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