「特定秘密保護法」福島で公聴会 原発に関する情報が隠される？
2013年11月25日 19:22
政府が今国会での成立を目指す「特定秘密保護法案」に関する地方公聴会が、きょう、福島市で開かれました。
「特定秘密保護法案」とは、外交・防衛・スパイ行為・テロ活動の４つの国の安全保障に関する重要な情報を「特定秘密」に指定して管理するものです。
県内の有識者らからは「原発に関する情報が隠されるのではないか」など、法案に対する反対の意見が相次ぎました。
衆議院の特別委員会が福島市で開いた「特定秘密保護法案」に関する地方公聴会。
出席した浪江町の馬場有町長や県弁護士会の代表など７人全員が、反対か慎重な審議を求める意見を述べました。
その理由に、一つに原発に関する情報があります。
＊浪江町・馬場有町長
「浪江町民に関わることですけども、ＳＰＥＥＤＩの情報が適切に公開されなくて、町民の避難に生かせなかった」
＊県弁護士会・槇裕康副会長
「例えば先般の原発事故汚染水問題のような国民及び県民の安全のために必要な情報が特定秘密指定で国民の目から隠される危険性もはらんでいます」
与党・自民党の議員はそれは誤解だと説明します。
＊自民党・今津寛衆議院議員
「防衛外交スパイ行為テロこの４点の２３分野に限っているわけでありまして、原発については、この秘密保護法の対象にはならないと思うんですね」
これに対し県内の有識者が示したのは、２００２年に発覚した東電のトラブル隠しの問題です。
福島第一原発や第二原発の原子炉１０基にひび割れがあったものの、東京電力がデータを改ざんして隠蔽、その事実をアメリカ人技術者が経済産業省に内部告発したものの、国はその情報を２年間、国民へ公開しませんでした。
＊県弁護士会・槇裕康副会長
「大量の使用済み核燃料棒を保管しながら、津波で甚大な被害を受けた４号機がどうなっているのかも極めて高い確率で秘匿される可能性が高いと言わざるを得ません」
しかし、自民党は、あすにも衆議院での採決に踏み切る考えです。
＊浪江町・馬場町長インタビュー
「拙速すぎるんじゃないですか？きょう出た意見も完全に反映してませんから法案として盛り込んでいくにはもうちょっと慎重に扱ってもらったほうがいい」
＊衆議院特別委員会・額賀福志郎議員団長インタビュー
「原発災害における情報の公開と、国民の生命財産を守るための特定秘密を我々が国会の中で議論をしていることと若干混同されていたところがあったがの、今度の地方公聴会の各党の意見交換の中で大分整理されたのではないのか」
きょう出席した人からは、議論が足りないとの声も多く、政府に対する不信が強まりそうです。
原発情報も特定秘密？ あすにも４号機から使用済み核燃料取り出しへ
2013年11月25日 19:21
原発関連の情報も特定秘密として知らされないのでしょうか。
東京電力は、福島第一原発４号機から２回目となる核燃料取り出し作業を、早ければあすにも開始する考えです。
水素爆発を起こした４号機の使用済み燃料プールには、１，５００体あまりの核燃料が保管されていて、より安全に管理するため、今月１８日から別の建屋のプールに移す作業に着手しました。
１回目の移送は終了し、東京電力ではきょう、社内会議を開いて、作業手順に問題がなかったかなどを確認しています。
燃料を容器に装填する２回目の作業は、早ければあすにも始まる見通しで、高温で高い線量を放つ使用済みの核燃料を移送する計画です。
使用済み核燃料の取り出しは原発事故後初めてで、より慎重な作業が求められることになります。
一方、１９人の専門家からなるＩＡＥＡの調査団は、あすから福島第一原発で「使用済み燃料プールからの燃料取り出し」について調査し、評価を行います。
調査団は来月４日まで日本に滞在し、最終日に暫定的な報告書を発表する予定です。
堤防決壊で７人死亡、１人が行方不明 須賀川市「藤沼湖」復旧工事本格化
2013年11月25日 19:20
東日本大震災で堤防が決壊し、７人が死亡、今も１人が行方不明になっている須賀川市の藤沼湖で、復旧工事が本格化し、きょう、工事の安全祈願式が行われました。
きょうは、県と須賀川市、それに住民の代表などが出席し、須賀川市の橋本克也市長らが玉串を捧げて工事の安全を祈りました。
農業用の「ため池ダム」藤沼湖は、東日本大震災で堤防が決壊し、７人が亡くなり、当時１歳だった男の子が今も行方不明です。
工事は、震災から２年あまりが経ったことし３月の中ごろから始まっていて、今は、道路を作るなど徐々に本格化しています。
＊須賀川市・橋本克也市長インタビュー
「被災された方々のご理解を頂きながら、今日を迎えられたことは大変ありがたく思っております」
震災から２年８か月あまり、水を貯められるようになるのは４年後の見込みです。
新人が当選 二本松市長選・広野町長選挙
2013年11月25日 11:52
きのう投票が行われた二本松市の市長選挙と、広野町の町長選挙で、いずれも新人が当選しました。
このうち二本松市長選挙では、無所属の新人で、前の市議会議員の新野洋さんが、現職の三保恵一さんをやぶり、初当選しました。
当選から一夜明けて、新野さんにはきょう午前、当選証書が手渡されました。
＊新野洋さん
「市民の皆さんが、一番不安に思っておられるのが、原発事故からの復興という部分と除染のスピード」
広野町長選挙は、新人の遠藤智さんが２，０１７票、現職の山田基星さんは１，３３４票と、新人の遠藤さんが初当選し、きょう午前、当選証書が手渡されました。
福島市の住宅で火事 ８０代の男性が助け出される
2013年11月25日 11:51
けさ、福島市で住宅が全焼する火事があり、この家に住む８０代の男性が病院へ運ばれました。
けさ９時すぎ、福島市成川で、近くに住む人から消防に通報がありました。
火は、およそ１時間後に消し止められましたが、木造平屋建ての住まいがほぼ全焼しました。
当時、家の中にいた８０代の男性が近くの住民に助け出され、病院へ運ばれました。
この家は高齢者の二人暮らしで、火が出た当時、男性しかいませんでした。
警察と消防が火事の原因を調べています。
なりすまし詐欺で3人が７００万円の被害
2013年11月23日 20:38
福島市の高齢者３人が相次いで、なりすまし詐欺の被害にあっていたことが分かった。被害総額は７００万円にのぼる。被害にあったのは福島市の７４歳と８０歳の女性、それに８３歳の男性だ。３人の自宅には、おととい知人の息子や孫を名乗る男から「お金を工面して欲しい。信頼できる人を行かせるので渡して欲しい。」などと電話があった。話を信じた女性らは、自宅にきた男に現金を手渡した後に、知人や家族に確認し詐欺にあったことが分かったという。被害額は７４歳の女性の５００万円を最高に、８０歳の女性が１５０万円、８３歳の男性が５０万円と合わせて７００万円にのぼる。警察は犯行の手口が似ていることから同一犯の可能性もあるとみて捜査を進めている。
夢を描く ＦＣＴ児童画展
2013年11月23日 20:26
子どもたちの夢のある作品が並ぶ「ＦＣＴ児童画展」の展示が、福島市で行われている。３４回目の児童画展には、１万１５９点の作品が寄せられ、きょうは、特別賞に選ばれた７０人と３つの団体に表彰状が贈られた。県知事賞に選ばれたのは会津若松市立城南小学校４年平田竜聖くんの作品と会津若松市立湊小学校５年、渡部由衣さんの作品だ。ことしは子どもたちが自分の夢を楽しく、素直に表現した作品が目立ったという。入賞した９８９の作品は、あすまで福島市の「こむこむ」に展示された後、世界児童画展に出展される。
郡山で市民スケート教室始まる
2013年11月23日 20:25
郡山市で恒例の「スケート教室」が始まり、たくさんの人が氷の感触を楽しんだ。郡山市の磐梯熱海アイスアリーナでの「市民スケート教室」は郡山市教育委員会がスケートを多くの人に楽しんでもらおうと毎年行っている。この冬最初の教室には６０人あまりが参加し、郡山スケート協会の人たちを講師に立ち方や転び方など学年ごとにスケートの基礎を学んだ。きょうは祝日ということもあり、多くの保護者が訪れ元気よく滑る我が子に声をかけていた。子供たちは、時折、転びながらも楽しそうに滑っていた。市民スケート教室は今月３０日などあと４回開かれ、郡山総合体育館の事務局で申し込みを受け付けている。
旧警戒区域の学校で 思い出の品を子供たちの元へ
2013年11月22日 19:23
ようやく持ち主の子供たちの元へ届きます。
旧警戒区域にある学校などに置いたままの勉強道具など思い出の品を、保護者たちがきょう、ようやく持ち帰りました。
今は、三春町に避難している富岡第二小学校です。
富岡町は、６つの町立の幼稚園と小中学校子どもたちの思い出の品を引き渡すことになり、きょう保護者たちが町内の学校を訪れました。
いわき市に避難する青柳めぐみさん。
息子が通っていた３年生の教室に向かうと、子どもが同じクラスだった保護者と震災後初めての再会をしました。
放射線の被ばくを考え、今回は保護者だけに学校に来てもらいましたが、あの日から時間がとまったような教室の様子を写真に収めていました。
＊いわき市小名浜に家族で避難・殿川幾重さん
「クリスマスプレゼントか何かで私があげたものなんですけど、このペンケースなんですけど。いかに日常が幸せだったかってことですね。平凡ながらもですね」
＊いわき市泉に家族で避難・青柳めぐみさん
「ここで生活してたんだよな〜って思って。涙出ちゃうけど。３年間だけだけど富岡二小でお世話になったんだなっていう成長過程を見ることが改めてできたので良かったです」
思い出の品の引き渡しは、あさってまで行われます。
取り出した未使用の核燃料 共用プールへの移送完了
2013年11月22日 19:22
東京電力は、第一原発４号機から取り出した核燃料を、きょう、共用プールの中に移し終え、一回目の移送作業を完了しました。
４号機の燃料プールから取り出した未使用の核燃料２２体を入れた専用の容器は、きのう、敷地内の共用プールの建屋に運び込まれました。
建屋では、きょう、容器から燃料を一体ずつプールにうつし、午後５時１７分、作業を終えました。
東電は一連の手順を確認し、問題が無ければ、使用済みの燃料も含め、４号機のプールに残る１，５００体余りの燃料を来年末までに取り出す計画です。
なお、移送方法が検討されていた、曲がるなどして破損している４号機の３体の核燃料について、原子力規制庁は、�狎賤僂陵∩�容器�瓩了藩僂鮓‘い靴討い襪箸いΔ海箸任后�