23話 大きくなりたい
エルフの国に来て2ヶ月過ぎました。
やっとこの前、この国の首都の店舗が開店しました。
開店して、第一号のお客様は変装してお供を連れた、この国の国王様でした。商人風に変装していましたが、王妃様用の装飾品を購入していった。
2階スペースに、迷宮の150階から200階のドロップ品や、宝箱アイテムなどのコーナーがあり、こちらは、冒険者、商人、職人でごった返していた。
見た顔もちらほら見えて、挨拶していった。
1階の食品や、調味料、香辛料、食器類取り扱ってるが、1番人気は以外に、絵付けした食器だった。夕方までに用意しておいた3万点が、完売していた。1番絵の上手い子の作品は食器10点セットで、8000C(8万円)で15組も完売していた。
初日の売り上げ、1億7千万Cでちなみに、原価が1千万Cぐらいしか掛かっていない。
翌日従業員に全員、金一封を出し、孤児の児達には1日掛けてチョコレートケーキを作り、夕食までに差し入れしておいた。
みんなとても喜んでくれた。
ただ、俺やアマリリス、スケルトン達全て動員して、やっとつくった。2度はできない。
思いついて商業ギルドを通して屋台の製作を依頼してみました。
なんで思いついたかと言えば、警備部で商人に転職する時、簡単な商売って露天商がいいのだけど、この世界の露天商は、布を引いた上に商品を置くか、組み立て式の屋台を準備するかなので簡単に出来ない。
そこでリヤカー式の、屋根付き移動店舗を設計してみた。コンロや、冷蔵庫は魔法具があるので、パターンを変えるだけで色んな軽食店が出来る。
クレープに似た惣菜はあった。前にも言ったが、この世界は甘味が贅沢品。なら、クリームを使い、フルーツ、蜂蜜、チョコレートでデザートの屋台を作ってみた。それと飲み物とフライドポテトの塩味ジャンクの屋台も作った。
これで商売する人に、援助してあげることが出来る。
このとき特許のことをどうでもよかったので、適当に100Cといっておいた。
次に龍人の国の首都の店舗は、まだまだ雪が深い季節なので生鮮食品と調味料、生活用品、香辛料などを、すぐに販売をしてもらっている。
この国寒いので、大きな食堂を従業員付きで買い取ってもらい、肉たっぷりうどんや、辛い鍋、海鮮鍋、ロール野菜など寒い時に食べたい料理を出してもらってる。人口の8割が龍人、残りがほとんど獣人達なので結構濃い味が受けた。
龍の里だが、ドワーフの家族が5世帯住み始めていた。今は資源調査に、毎日山岳地帯を龍達に乗って、飛び回ってる。
それと良い事に、妊娠したメスが2体でました。何が?と思うかもしれないが、寿命500年の龍達が今まで生涯で2~3体しか子供を生まなかった。普通何年も子供の生まれない時もあったのが、いきなり2体の子供ができた。
今はたまたまかもしれないので、あまり騒げないが、このあとも続くなら祝ってあげてもいいかもしれない。
それとみんな、覚えているだろうか?エルフの村の銅像。
長老さんの家の裏手に空き地を作り、何か作っていたのは知ってたけど、今年の白龍祭のとき、除幕式でそれが公開された。
大きさ5mの石像。
5mの白龍の像に、その翼に包まれる俺とアマリリスの2人。
・・・グレードアップしてる。
こんな感じで、昨日までが流れ、今日は3人で魔の森に狩りに来ている。午前中の狩りも順調に進み、昼食がすんだ時、母さんが大陸の中心側の山並みに、洞窟を見つけた。
探査の魔法でそこそこ強い魔物が5体いるのがわかった。
近づきゆっくり中に入っていく。
母さんとアマリリスは、入り口付近で打ち漏らしを狩ってもらう。
少し進んだ所にその魔物がいた。確かに5体。
身長3mの牛タイプの魔物で、棍棒、バトルアックス、ハルバードで武装し、皮の胸当てと腰巻をした2足歩行タイプ。
そう、ミノタウロスです。
話は変わるが、前に2人より俺が身長が低くてヤギ乳?をいつも愛飲している事を言ったと思う。
なぜヤギ乳?なのかと言うと、この世界に乳牛と言うのがまだ見ていないからです。バターやクリームもこのヤギ乳を使用している。
でだ、ファンタジー好きの盲点だたんだが、ミノタウロスが居て、雌が居たらどんな姿だろう?
もちろん戦闘系の魔物なので、ぶっとい牛の足、牛の頭、牛の胴体、丁寧に鼻輪までつけている。
胸は人の女性タイプの膨らみが、4つ付いている。
そして1番の問題が柄が、ホルスタイン柄と言うことです。
なあ、どう思う。乳が常時搾乳できるのか。ミノタウロスは牛人とも書く。搾乳できるのは、牛乳なのか、人の母乳なのか。
それともネタの魔物で、搾乳したらイチゴミルク味と言うことも考えられる。へたをしたら、全く違う関係ない味かもしれない。
でもホルスタイン柄だし・・・わからん。
悩んでいると4時間が経過していた。
この間、5体の魔物の猛攻をずっと捌いている。結構なパワータイプの攻撃で連携も取れている。3体同時攻撃など、受けた時足元の岩が陥没したくらいです。
後ろをチラッと確認すると、母さんとアマリリスが、ケーキ屋のチョコレートケーキをお茶菓子に、お茶をしてくつろいでいた。
緊張感持とうよ。
そし!決めた!!俺の身長の為に1度はチャレンジすることにした。
黒セラミックで分厚く腰下、両肩と腕、頭を5体同時に拘束する。武器を回収して、アマリリスに大きなコップに搾乳してもらうことにした。
入り口で2人に理由を話し、協力してもらう。
アマリリスが無表情に搾乳に向かう。
ラナ母さんに拘束されて、はだけた綺麗な胸に俺の顔を押し付けられてしまった。何でこうなる?母さん、人種の女性は出産しないと乳が出ません!!
拘束から逃れて、洞窟の外に避難すると、中から子供が聞いてはいけない、大人な艶のある声が響き渡った。
忘れていたけど、アマリリスは闇タイプの方なので、吸精機能がある。
洞窟の外で、耳をふさいでいると、アマリリスが満足そうな、艶々した顔で中から出てきた。
コップには白い液体がなみなみと入っていた。搾乳はできる。
あとは味だけ。
一口飲んでみる。
・・・旨い。すげー旨い!!ジャージー乳をもっと油脂分を増やし、感じる甘みを多くした物を口当たり良くさらさら飲めるようにした感じ。とても美味しい。
母さんや、アマリリスにも飲んでもらい美味しいことを確認してもらう。
5体のミノタウロスを家にお持ち帰りすることにした。
ミノタウロス達が力が抜けたように、無抵抗だったのと、アマリリスの方を潤んだ瞳で見ていたのは、見なかった事にしよう。
・・・母さん、アマリリス、自分の胸を見て揉むのはやめなさい。
ミノタウロス達は、アマリリス以外搾乳させないので、アマリリスに昼間に搾乳してもらうことにしました。
しばらくしてからエルフの村に行ったとき、雑貨屋の主人に毎日お盛んですなと、肩を叩かれた。その他、村のおばさん達はしょうがないねみたいな目で、若い女性達には不潔みたいな目でみられてしまった。
俺、何にもしてないのに。
ラナ母さん、アマリリス俺の後ろで、頬を赤らめ手を当てて、くねくねしない。
村の若い男達の視線がとっても痛い。後で聞いたがけっこう前から2人にファンクラブが出来ているそうだ。
今度から1人で村を歩けない。
俺はほんとに何もしてないんだってば!!信じてくれよ!!
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