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25 Nov 2013 10:48

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東京で加賀鳶勇姿 消防団120年大会 精鋭100人、20年ぶり 金沢市連合会

北國新聞社 11月25日(月)15時38分配信

東京で加賀鳶勇姿 消防団120年大会 精鋭100人、20年ぶり 金沢市連合会

加賀鳶はしご登りの演技を披露する金沢市消防団連合会=25日午前10時10分、東京都文京区の東京ドーム

 金沢市消防団連合会は25日、東京都文京区の東京ドームで開催された「消防団120年・自治消防65周年記念大会」で、加賀鳶(とび)はしご登りの演技を披露した。全国各地から集った消防団員や消防関係者ら約3万7千人を前に、特別編成の精鋭約100人は誕生の地である「江戸」で火消しの心意気を存分に示した。

 金沢市消防団連合会は、江戸消防記念会(東京)、仙台市消防団と式典前のオープニングプログラムに出演した。4本のはしごを立て、「鶯(うぐいす)の谷渡り」など10種類の演技を繰り広げた。加賀藩前田家の家紋である「梅鉢紋」の法被を着た演技者が高さ6メートルのはしご上部で妙技を繰り出し、周囲の団員が「やーやー」と声をそろえて纏(まとい)を振ると、会場から盛んな拍手が送られた。

 加賀鳶は1718(享保3)年に江戸で生まれた。8代将軍徳川吉宗が江戸の藩邸を守る大名火消しの強化を命じたのを受け、加賀藩5代藩主前田綱紀が上屋敷の自衛消防隊を増強したのが始まりとされる。

 金沢市消防団連合会は主催者側から伝統あるはしご登りの実演を依頼され、1993年の自治体消防45周年記念大会以来、20年ぶりに都内で演技した。

 観客席から加賀鳶の演技を見た甲府市消防団山城分団の野尻寿樹分団長は「金沢は演技者やまといの動きがそろって一番きれいだった」と関心した様子。金沢市消防団連合会の澤飯英樹会長は「大勢の消防関係者の前で練習の成果をフルに発揮できて感激した。はしご登りは加賀鳶と言われるよう誇りを持って技術向上に努めたい」と語った。

北國新聞社

最終更新:11月25日(月)15時38分

北國新聞社

 
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